春先まで暴騰を続けてきたプーアル茶の市況ですが、夏を越してから下げているとの声が聞こえてきます。
中にはこの秋に50%暴落するのではないか、という観測も出ているようです。
普洱茶今秋或大跌50%
十月一过,秋茶上市。记者了解到,茶博会将出现大益商家以进货成本价“大甩卖”的状况。此外,近几个月来,前期爆炒的诸如合和昌、雨林等普洱茶品种价格也大幅下跌。今年普洱茶暴升暴跌会否重现,羊城晚报记者在展会前走访了部分商家。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1015/article_174809.html
十月も過ぎると、秋茶が発売されます。取材によると、茶博覧会では大益などのメーカーが、商品の価格を”バーゲンセール”の様相であることが分かりました。このほか、ここ数ヵ月、かつては大きく値上がりしていた合和昌、雨林などのブランドのプーアル茶の価格は大幅に下落しています。今年プーアル茶の暴騰と暴落が再び現れるのか、本紙の記者は展示会に行き、一部のメーカーに取材を試みました。
<暴落。100件以上の茶が投げ売りに>
茶博覧会に参加していた店の陳さんの話しによると、彼は一昨年と昨年、大益の生肖龍餅と馬餅(訳注:干支をモチーフにしたプーアル茶)を購入し、龍餅は短期間のうちに何倍も稼ぎましたが、馬餅はそれほど稼ぎは無くて、本来ならば今年のマーケットでは様子見をするべきなのです。しかし、ここ数ヵ月間、これまで高騰していた大益の茶葉価格が大きく下げ始め、現在の価格はどんどん安くなって行っています。そこで倉庫にある100件以上の茶を急いで手放しているところですが、なかなか受け入れてくれる人がいません、と話しています。
取材をしてみると、昨年、大益、雨林などのプーアル茶の価格はずっと高値で上昇の勢いでしたが、しかしたかだか数ヶ月の間に、茶の価格は黒い鷹が落ちていくかのごとく、垂直に下降し、高値で購入した転売者たちを釘付けにしました。大益は転売者たちの風向標になっており、その値動きは転売者たちの心理に影響を与えています。昨年特にフィーバーした大益の馬年(小馬)干支茶餅を例に取ると、最も高い時の値段は1件20600元になりました。しかし現在は1件10300元にまで下がっています。2014年の大益7542型プーアル茶は、最高値で1件5350元になりましたが、現在は1件3800元に下落しています。新茶が下がっているだけでなく、高級な老茶もまた大きく値を下げています。
取材によると、2004年に生産された、高級班章王のプーアル茶は、昨年は1件280万元だったものが、現在は半値にまで下落しています。
<原因の分析:茶の価格下落と腐敗一掃には関連あり>
茶業界の関係者に寄れば、今回の下落は主に昨年、悪い値上がり方をした大益、雨林、合和昌などのブランドに集中しており、もしさらに値下がりするとなれば、2007年のプーアル茶の暴騰と暴落の再現となってもおかしくない状況です。「今年中に、昨年、急激に値上がりした品物については、再度同じ水準まで値上がりをする可能性はほとんど無く、これはここ数年、暴騰が続いていた商品ドミノの最後の1つが倒れたのです」。
さらに今回、高値で購入した人たちの多くは新しい買い手であったという話もあります。芳村茶葉市場の楊さんという店主の話によると、現在茶葉市場で転売に携わっている人の数は限られており、多くの人は市場の茶葉価格の動向を知っています。しかし、今回の値上がりで本当の利益を得たのは昨年巨額の資金を投じて参入した”大物”なのです。これは2007年の値上がりの時と状況が一致しています。資金を握った”大物”はまず大量に某ブランドの茶葉を購入し、さらに人をあちこちに派遣してお茶を購入させ、品物が供給に追いついていないような偽の状況を作り出します。茶葉市場の在庫が枯渇した状態を待って、少量ずつ手持ちの商品を市場に流し、値段を吊り上げるのです。2007年のプーアル茶の暴騰と暴落を経験していない”初めてのお兄ちゃん”たちに高値で売り抜けた後、さらに値段が上がるのをじっと待ち、最後には”上海蟹”になるのです。
「今回の下落は、1つの面では製造業資金の流出で、昨年利益を得た投機家たちが手じまいをしたのです。もう1つの面では国の腐敗一掃の力が強くなったのと無関係ではありません。来歴の不明な資金の多くは離れることになったので、昨年天井まで上がったプーアル茶の価格が元に戻るのは必然です」と投機に詳しい郭氏は言います。
<提案:茶の値上がりを待つことはお茶を愛し、味わうこととは違います>
雲南民族茶文化研究会の副会長で、雲南山頭茶協会会長の林世興氏によれば、今年収穫されたばかりの雲南の秋茶は、発売後の価格も安定しており、量も十分にあると言います。彼は、プーアル茶の消費は理性的になされるべきで、一部の有名産地の老樹、古樹茶の価格が高止まりしているのはそれが稀少であるからで、しかし一部の大量生産品が値上がりするのは、全く理性的では無い、と認識しています。
これについて、雲南戴甘茶廠の責任者・黄福勇氏も深く共感しており、彼はプーアル茶は一種の農産品で、毎年生産されるもので、盲目的に値上げを行うという意義は大きく無い、と言います。ただ、一部の品質の良い老樹、古樹茶にはコレクション価値がでてきていますが、これと盲目的に茶を値上げするのは、お茶を愛し、味わうこととは違います、と話しています。
老樹普洱茶の生産で有名な李記谷荘董事長の李明氏は、プーアル茶の産業チェーンは、生産から流通を経て、最終的には消費者が購入し、飲んでお腹の中へ入れるまでです。ここまで揃って、この流れは完璧と言えるので、保存するというのにも限度があり、自分や友人たちが日々飲むことこそが合理的な消費なのです。悪質な商品の買い占めを通じて、その差額を不当にかすめ取るということは、一般のお茶を一種の金融商品や株価の代用品としていることであり、これはこのような農産品の特性に背いている恐れがあります。
分析によれば、今回の値上がりは大きな資金を有したグループが買い占めを行って、価格をコントロールするという、インサイダー取引どころではない行為を行っていたということと、資金の流出によってもたらされた、ということのようです。
株式市場などではアンフェアな行為が無いよう、市場にルールが課せられているのですが、そうした金融商品では無い、お茶に関してはきちんとした市場ルールはありません。そのために、このような極端な値動きになるのですが、こういう事情も了解しておかないといけないようです。