中国の『消費者報道』という雑誌が、著名な4ブランドの普洱茶を独自に検査したそうです。
その結果が3回シリーズで掲載されていましたので、紹介します。
第2回は茶ポリフェノールの含有量についてです。
大益等3款普洱生茶茶多酚含量未达标 茶气较弱
4品牌普洱茶检测报告二:
大益、下关、老同志等3款生茶茶多酚含量未达标
检测结果显示,3款普洱生茶经典款的水浸出物、咖啡碱均符合中国标准要求且含量相差很小,但茶多酚指标均低于现行中国标准规定。而茶多酚含量低,意味着普洱茶“茶气”较弱。
选购普洱茶时,消费者往往只能从茶饼、茶汤来挑选一款自认为还不错的好茶。然而,从表象真得能看清普洱茶本质吗?
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1009/article_174606.html
<4ブランドのプーアル茶の比較検査報告(2)
-大益、下関、老同志の3サンプルの生茶の茶ポリフェノールの含有量は基準に達せず>
検査結果によると、プーアル生茶の定番3サンプルの水浸出物、カフェインなどはどれも中国の基準を満たしており、その含有量の差は小さいようでした。しかし、茶ポリフェノールの指標はどれも現行の中国の基準よりも低くなっていました。茶ポリフェノールの含有量が低いと言うことは、プーアル茶の“茶気”がやや弱いということを意味しています。
プーアル茶を選ぶとき、消費者は往々にして茶餅、茶水からしか自分で良いお茶を選ぶことしかできません。しかし、そのような表層的なものから本当にプーアル茶の本質は分かるのでしょうか?
2014年8月、『消費者報道』は評判の高い大益、下関、老同志、勐庫戎氏など4ブランド12種類のプーアル生茶、熟茶を検査にかけました。さらに直接、客観的な品質指標をもちいて試験をしたところ、プーアル茶の品質は”どれも同じ”ではありませんでした。
今回、本誌は141次(2014年に生産された最初のロットの製品)の大益、下関、老同志などの3つの定番プーアル生茶を検査に掛け、水浸出物、カフェイン、茶ポリフェノール、カテキンなど何項目かの品質指標を検査しました。(注:2014年7月までに勐庫戎氏はまだ2014年分の有機茶を生産していなかったため、今回の項目の評価には入れていません)
検査結果によれば、3つの定番プーアル生茶の水浸出物、カフェインはどれも中国の基準に適合しており、含有量の差も非常に小さなものでした。しかし、茶ポリフェノールの指標については現行の中国の基準よりどれも低くなっていました。そして茶ポリフェノールの含有量が低いということは、プーアル茶の”茶気”がやや弱いことを意味しています。
<3サンプルの生茶の茶気はやや弱い>
古びた厚みのある味わいでかすかな渋みという独特の口当たりは、多くの茶の愛好家がプーアル茶に惹かれる重要な原因です。そしてこれらは茶に含まれる水浸出物、茶ポリフェノール、茶アミノ酸、カフェイン、カテキンなど様々な味わいの成分が相互に作用した結果です。
水浸出物は、プーアル茶の水溶性物質の総和で、それには茶ポリフェノール、可溶性の糖類、カフェインそして水溶性のペクチンなどが含まれます。
かつて広東茶葉輸出入有限公司で茶葉工程師の助手をしていた龍華清氏は本誌の記者の取材に対し、水浸出物の含有量の多寡は、プーアル茶の中に含まれる可溶性物質の多寡を表しており、プーアル茶の茶水の厚みや滋味の濃さの程度を示しています。そしてこれはプーアル茶の茶湯の滋味を総合的に反映したもので、これによってプーアル茶の品質の優劣を一定程度反映していると言えます、と話しています。
「茶の中で味を呈する主体となる物質は、茶ポリフェノールは渋みや苦みです。そしてカテキン、テアフラビンとカフェインはの結合物は”濃さ、強さ、旨み”の根源で、飲んだときの感覚は活性です」と龍華清氏は解説します。
「通常、私たちは茶の中に含まれる主な物質をその味わいとして感じ、それらの感覚器官に送られることで認識します。これらの含有物質の総合的な体験を”茶気”と呼んでいます。茶気は茶葉に含まれる物質と同義語です。そして茶気の体験というのは、茶ポリフェノールの含有量に多く依存するのです」
水浸出物、カフェイン、茶ポリフェノール、カテキンの4つの主要な品質指標検査から見いだせるのは、今回本誌が検査に掛けた141次の大益、下関、老同志の3ブランドの定番プーアル生茶の品質の差はそれほど大きくは無く、老同志の水浸出物がやや高い程度です。
しかし、今回の結果によれば、3ブランドのプーアル生茶の茶ポリフェノールの指標は、19.8%、18.1%、18.6%となっており、全て中国の現行の国家基準で規定されている28.0%に届いていません。
<大益など3サンプルのプーアル生茶の茶ポリフェノールは基準に達せず。茶気がやや弱い>
【茶ポリフェノール指標の詳細】
国家基準の中でなぜ”茶ポリフェノール”は28.0%以上という基準が設けられているのでしょうか?これについて、大益茶葉集団傘下の勐海茶廠の担当責任者は『消費者報道』に対し、これは主に茶葉の原料が雲南大葉種かどうかを判定するために用いており、そして新茶に対する制限の指標になっている、と話します。
本誌の記者の取材によれば、2008年以前、プーアル茶には国家基準が何も無く、農業部の業界基準と地方基準があるだけでした。2008年12月1日に国家基準「GB/T 22111-2008地理標志産品普洱茶」がようやく実施されました。国家基準の中では、“茶ポリフェノール”では旧来の方法に変わって新しい検査方法が取り入れられました。
勐海茶廠の話によると、現行の国家基準の普洱茶(生茶)理化指標の”茶ポリフェノール”の基準量は旧来の方法によって制定されたものだ、とのことです。
「古い方法と新しい方法の測定結果には一定の差があり、新方法こそが現在有効な方法です」とこれについて、中華全国供給販売合作総社の杭州茶葉研究院副院長の楊秀芳氏は本誌の記者に話しました。そして、今回本誌が“茶ポリフェノール”の検査に用いたのは新しい方法の方でした。
楊秀芳氏らが、以前茶ポリフェノールの新旧の測定方法を比較試験したところ、新基準の測定結果の方がより安定しており、実際の数値に近いものでした。「新方法の測定結果はだいたい、昔の基準の方法に比べて測定結果は3分の2になります。」
このため、本誌の記者が今回の茶ポリフェノールの検査結果を古い方法に当てはめてみると、大益、下関、老同志の3ブランドの茶ポリフェノールの含有量はそれぞれ28.2%、27.2%、27.9%となり、現在の基準値28.0%にかなり近づきます。
勐海茶廠は今回の製品検査結果において茶ポリフェノールが低かった原因をこのように話しています。「今回の原料は何年か寝かせた晒青緑茶を使用しており、晒青毛茶は自然に置いて陳化させていく中で、茶ポリフェノールの含有量が徐々に減少するのです。茶ポリフェノールの含有量が低下するのは、それらが他の健康に有益な物質に転化するからで、含有量が少なくなればなるほど、茶水の苦味や渋みは少なくなり、口当たりはより柔らかくなります」
「成分検査の項目はある程度普洱茶の品質と相関しています。しかし、それによって総合的な品質を絶対的に評価することは難しいでしょう」と十数年のプーアル茶研究の経験を持つ華南農業大学副教授の陳文品氏は本誌の記者に補足しました。
それならば、この数種類の茶葉の総合品質はどうなのでしょうか?後日、本誌は主観的な評価結果と結びつけて、普洱茶の保管を行う消費者のために消費の提案を行います。
国家基準に書かれている茶ポリフェノールの含有量が、旧来の検査方法に基づくものになっているため、誤差が生じているようです。
いずれにしても、プーアル茶の国家基準は雲南大葉種ありきの基準として設定されているので、他地域の茶葉の混入などの防止には、一定程度の役割を果たしているようです。