中国の『消費者報道』という雑誌が、著名な4ブランドの普洱茶を独自に検査したそうです。
その結果が3回シリーズで掲載されていましたので、紹介します。
最初は希土類の残留状況についてです。
下关等普洱茶稀土含量临近上限 安全性受质疑
4品牌普洱茶对比检测报告一:下关普洱茶稀土含量较高长期饮用是否存健康风险?
自普洱茶有如强劲的“黑马”杀入中国茶叶市场,普洱茶饮用、收藏便迅速受到茶友们的热捧。虽然好茶众人皆爱,但愈演愈烈的茶叶“稀土含量超标事件”却不禁让人们谈“稀土”色变。
在当前热门的普洱茶品牌中,稀土是否超标?是否存在健康安全风险?谁的茶园产的普洱茶更有安全保障?
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1008/article_174594.html
<4ブランドのプーアル茶の比較検査報告(1)
-下関プーアル茶の希土類含有量は高め。長期に飲んだ場合、健康リスクがあるか?>
プーアル茶は強力な”ダークホース”として中国茶市場に参入し、プーアル茶を飲み、保存することはお茶の愛好家たちに急速に人気が出ました。良いお茶は皆が好きなものですが、しかし”希土類の含有量基準超え”は、人々に”希土類”について話すことの色合いを変えてきています。
現在人気のあるプーアル茶は希土類の基準値を超えているのでしょうか?そこには健康に対するリスクは存在するのでしょうか?どの茶園のプーアル茶は安全なのでしょうか?
2014年8月、『消費者報道』誌は、評判の高い大益、下関、老同志、勐庫戎氏など4ブランド12種類のプーアル生茶、熟茶を検査にかけました。検査の結果は、”希土類”の含有量という基準の上では、12種類の普洱茶は全て中国の基準値の要求をクリアしていました。
4ブランドのプーアル茶の希土類含有量を詳しく見てみると、下関の3つのプーアル茶の希土類含有量はやや高く、唯一の有機茶である勐庫戎氏のものはやや低めでした。
このほか、注目に値するのは、大益、下関、老同志の3ブランドのプーアル熟茶の希土類含有量はどれも、そのブランドの生茶よりもはるかに高いということです。
<希土類含有量は下関がやや高い>
しばしば目にする茶の希土類含有量の超過事件のため、消費者の方は希土類に対してもしかすると、よく知っているかも知れません。
希土類とは、実際は”希土類元素”の略称で、17種類の金属元素を含み、それらは土壌や水、大気や生物の中に広く存在するものです。
それでは茶に含まれる希土類は一体どこから来たのでしょうか?「希土類はおそらく土壌自体から、もしくは希土類の肥料の中から由来するものと考えられます」と食品安全博士の鍾凱氏は話します。
本誌が今回実施した”希土類”の検査では、大益、下関、老同志、勐庫戎氏の4ブランド12サンプルのプーアル茶の希土類含有量は、どれも中国の基準に定められた量をクリアしていました。つまり1kgあたり2.0mg以下でした。
12サンプルのプーアル茶の希土類含有量の中でも、下関の3サンプルのプーアル茶の希土類含有量はやや高く、それぞれ1.95mg/kg、1.99mg/kg、1.99mg/kg、でした。そして唯一の有機茶である勐庫戎氏はやや低く、1.17mg/kgでした(図を参照のこと)。
この検査結果について、本誌の記者が雲南下関沱茶(集団)股份有限公司に連絡をとったところ、この原稿を書いている時点では、会社側もまだこの問題について解答が出せていないようです。
注意する必要があるのは、大益、下関、老同志の3ブランドのプーアル熟茶の希土類含有量はどれも生茶よりもはるかに高い点です。この点を見ると、生茶を選んで購入した方がより良いのでしょうか?
いわゆる生茶とは、生葉を摘んだ後、殺青、揉捻、毛茶の乾燥を経て、生散茶となります。さらに緊圧して成型し、緊圧生茶製品となります。熟茶とは、生散茶が人為的な後発酵を経たもので、水を含ませる渥堆の工程を経て、熟散茶となります。これをさらに緊圧して成形すると、緊圧熟茶製品となります。
大益茶葉集団傘下の勐海茶廠が『消費者報道』に寄せた回答によると、「今回検査した生茶は4級の原料を使用したもので、熟茶は7級の原料を使用したものです。7級は4級の原料に比べて、葉がより大きくて、成熟しており、希土類もより多く含みます。このほか、熟茶は発酵の過程において、有機物が酸化分解されるのですが、希土類の酸化物は変化しないので、このため発酵後の熟茶の希土類含有量は発酵前の原料の希土類含有量と比べてやや高くなってしまいます。これらのことから、今回の4製品について言えば、熟茶の希土類含有量が生茶よりも高くなったのでしょう」とのことです。
老同志ブランドが所属する安寧海湾茶業有限責任公司は、本誌の取材に対し、茶の希土類含有量はいくつかの累積の過程があり、熟茶の製法で要求されるのは、生茶よりも葉の柔らかさが少し低いので、熟茶の希土類含有量は生茶よりも高くなったのでしょう、と話しています。
<安全性に関してはまだ定説がありません>
12サンプルのプーアル茶製品の希土類含有量はどれも中国の基準が規定する要求を下回っていました。しかし、そのうち6サンプルの普洱茶製品は基準で定められた2mg/kgに極めて近く、下関の3サンプルのプーアル茶、大益の2サンプルのプーアル茶、及び老同志の1サンプルのプーアル茶の希土類含有量は1.97~1.99mg/kgの範囲内にあります。
このような含有量のものを長期間飲んでいるプーアル茶の愛好者に関して言えば、安全なのでしょうか?
「検査された6つの製品は現行の国家基準の規定に適合しており、我々は安全だと考えています」と中華全国供給販売合作総社の杭州茶葉研究院副院長の楊秀芳氏は本誌の取材に対して、そう回答しました。
「1つめに、希土類元素は人体の健康に対して2つの面があります。適量を摂取すれば人体の健康には有益です。しかし、過剰に摂取すると大脳、心臓や免疫機能を損ない、女性の生殖機能などに影響します。ある学者はかつて1日の食事としての摂取量は4.2mgまでにするべきと報告していました。
2つめに、私たちのこれまでの研究結果によれば、茶葉に含まれる希土類は茶水の中に溶け込みにくく、75%以上の希土類は茶殻の中に残留します。
3つめには、稲やとうもろこし、小麦などと比較すると、人々が毎日消費するお茶の量は20gにも満たず、穀物などの摂取量と比べるとずっと少ない量です。しかし、国家基準の中でも、これらの希土類含有量の上限はどれも2mg/kgなのです。
4つめには、我が国では茶はかつて薬用として用いられていたものであり、茶湯に含まれる茶ポリフェノールなどの活性物質は、解毒の機能もあるのです」と彼女は言います。
鍾凱氏によると、現在、希土類元素の健康リスクに関する基礎研究はまだ十分ではなく、国際的にも参考にすべき基準が無いといいます。国内の科学者たちが現在、これに取り組んではいますが、明確な結論が出るまでにはまだ時間がかかりそうです。全体的にみると、健康に危害を与える可能性は小さいと言えそうです。その主な原因は一般人はお茶の茶水を飲むだけであって、茶葉を食べる訳では無いので、摂取量が非常に小さいためです。
かつて広東茶葉輸出入有限公司で茶葉工程師の助手をしていた龍華清氏によると、基準について言えば、その規定された範囲内であれば、どれも合格した製品であり、当然安全だと言います。しかし長期間の飲用となり、その量がどんどん増えていくと、長期間の飲用によって希土類の人体の中での濃度がどんどん増えていくと、人体に対して何らかの影響があるかもしれない、とも話しています。
本誌の記者が国内外の希土類に関する基準の資料を探していると、茶葉の希土類に関しての国家基準は、中国特有の基準であり、国際食品規格委員会、EU、日本、アメリカなどの茶葉基準ではどこも希土類含有量の制限指標を設定していません。
中国はなぜ茶葉の希土類基準を制定しているのかですが、私の理解によれば、1つには茶園の土壌に対する希土類の含有量について全面調査、検査を行うことで土壌の希土類のコントロール指標とするためで、もう1つは肥料の把握を強めるためだと考えます。
農業部茶葉品質監督検査センターの常務副主任・劉新氏は、その年に発表された茶葉の希土類基準については、かなり急いで発表したものであり、十分なリスク評価と試験を行えていない、とかつて表明していました。しかしこの2年間ほどの間に新しい検査方法と検査機器ができてからは、茶の希土類問題は、確かに大きな疑問を引き起こしました。
中国独自の基準で設けられている希土類の含有量基準。日本やEUなど、世界的には制定されていないものです。しかし、基準があるからには、それをオーバーするケースもあり、中国国内では不安を持つ方もいるようです。