ここ最近の中国のお茶のニュースを見ていると、ある外国企業の名前がよく出てくるのに気づきます。
1つはコーヒーチェーン大手のスターバックス。
もう1つが、リプトンです。
中国“茶道”如何破局“蒙羞数字”
http://news.t0001.com/2011/0315/article_121353.html
中国の茶葉会社は約7万軒あり、その年間総売上は300億元ほどあります。
しかし、これらの会社が束になっても、「リプトン」という1つのブランドに敵わないではないか。
・・・という、メディアの報道がきっかけになったようです。
確かに中国には鉄観音や烏龍茶といった著名なお茶はありますが、「有姓無名」であるとしています。
地域性の強い商品群であるために、全国的な商品ができない。だから、弱い。
それならば、地域を越えた全国的なブランドを作るべきだ、という主張がなされています。
しかし、その動きは遅く、その間に、忙しい現代社会のスタイルに合った商品を提供するリプトンに、中国のホワイトカラーたちは、なびいてしまっているとしています。
伝統的な茶道というものを押し出す動きもありますが、そうなると、ますます現代人の生活とはかけ離れてしまい、それだけに頼るのは難しいでしょう。もう1つ、いかに大衆に受け入れられるスタイルを作るかが、中国のお茶企業の発展の方向性だとしています。
こういう論調を見ていると、中国のお茶が今後どういう方向性に進むのかは分かる気がしますね。