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福建の茶産地は機械化の道を歩む

中国においても茶業に携わる人の高齢化や人材難が深刻になってきています。
そうした中で進められているのは、急速な機械化です。
福建茶叶之乡走上农业机械化道路

茶业机械的广泛应用,能够有效地缓解采茶工荒,进而提高生产效率,确保茶叶的品质。被誉为我国茶叶之乡的福建省安溪县和武夷山市已经走上农业机械化道路,

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/1223/article_165106.html

茶業機械は広く用いられており、茶摘み人の不足を解消するのに有効なだけでは無く、生産効率の向上や茶の品質確保にも有効です。我が国の茶の里の誉れのある福建省安渓県と武夷山市では、既に農業機械化の道を走っています。

<政府と企業は力を合わせて機械化を推進>

茶産業は安渓県の伝統産業であり、支柱となる産業であり、民間産業であり、特色ある産業です。茶の栽培面積は弛むことなく拡大し、茶農家の農機具装備水準と茶葉の機械化水準の要求はますます高まっています。2012年までに、安渓県は累計9700万元あまりの補助金を支出し、それによって購入された機械の総量は8.5万台あまりに達します。現在では機械の更新速度は非常に速くなっており、より良いお茶を作るために、茶農家たちは、みな茶葉機械の更新を進めなければならないことを自覚しています。今では、多くの農家の収入が高まってきており、また国の農機具補助政策なども出てきているので、多くの茶農家たちが自分で茶葉機械を購入し始めるようになりました。

福建省安渓県は茶業機械化を進めるために、一つの有益な試みを行っています。ここ数年、安渓県農機具管理所は積極的に茶葉機械の標準化を進めており、国家や省の補助金対象リストに載っている茶葉機械は、全て標準化された生産を行う必要があります。

政府と企業が力を合わせて茶葉機械製品の研究開発を行っているのも、安渓県の特色の一つです。2012年安渓県政府は農機具管理所と連携し、茶葉機械技術発展と創新検討会を開催し、様々な組織の専門家たちが茶葉の成型機械を改善するためのアイデアを出し合い、併せて全県での茶葉成型機械の研究開発奨励法を制定しました。現在までに、全県の機械化の水準は63.5%前後に達し、茶葉の初期加工はほとんど全て機械化を実現しました。

<生態茶園の建設と機械化を推進>

大紅袍は武夷山で最も名前の売れたお茶で、”茶中の王”の美名があり、その名は国内外に知られています。ここ数年、武夷山市の茶産業は発展に向けての高速道路を走っており、茶葉の栽培面積は年々拡大し、農民の茶栽培からの収入もゆっくりと増加し、農民の茶葉機械購入に対する需要も持続的に伸びてきました。

過去の作業場レベルの手作業から、大規模化、機械化の生産方式へ転換しており、武夷山市の茶葉生産は根本的な変革を迎えました。それは剪定、摘採、加工の機械化の程度が最も高く90%に達します。そのうち、機械化の茶摘みは茶葉の品質と生産効率を高めるのに有効です。手作業によるコスト高、不均一、生産レベルの低さという弊害を根本から変革することで、茶葉の形状の大小や茶葉の質が厚いか薄いかを判別し、製造方法を調整することによって最高の名優茶ができます。統計によると、2012年末までに全市の茶葉機械の量は2.2万台あまりに達し、その多くは茶葉の緑色防御技術(訳注:農薬などを使わない除虫機械等)、水と肥料を一体化した節水型灌漑技術などの普及と使用が知られています。
 

茶業が基幹産業である福建省では、農家の収入を高めるためにも作業効率化という点で、機械化をどんどん進めているようです。製茶技術や品質の低下などを懸念する声も上がってはいるのですが、都市と農村の格差を縮めていかないといけないという至上命題があるため、政府としては効率化を追うことを推奨せざるを得ないという側面があります。
農家がある程度の所得水準になり、市場も成熟してきたら、この動きも変わるかもしれません。

 

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