普洱茶や月光白などの産地として知られる雲南省普洱市の景谷タイ族イ族自治県は本格的な春茶シーズンに突入したようです。
春の風は茶の香りを遠くまで運び、また一年のうちで茶摘みが最も忙しいシーズンになりました。
雨水の節気が過ぎ、気温が徐々に暖かくなって、雲南省普洱市景谷タイ族イ族自治県の民楽鎮にある9.34万畝の茶葉は続々と柔らかい緑の新芽を成長させ、2024年の春茶の茶摘みシーズンを迎えました。
茶農家たちは、春の良い天候を活かし、茶の籠を背中に背負って茶の畝の間を動き回り、両手で軽やかにひとひねりして春茶を摘んでいます。まさに春の日に茶摘みが豊作という画のようです。
春茶の茶摘みが続々と始まって行くにつれ、茶葉を買い付ける人たちも忙しくなり始めました。
連日、景谷タイ族イ族自治県民楽鎮白象村の村民である周雯さんは、毎日午後6時か7時に民楽鎮の通りの端で茶葉を購入しており、以前茶を売りに来たことのある茶農家からの連絡が途絶えることがありません。周雯さんもまた休むこと無く、茶葉を量って、茶農家に支払う金額を計算し、登録して、支払いをしています。
「民楽鎮の春茶は既に発売して数字つがっています。今日は私たちが生葉の買い付けをして5日目ですが、多いときは100kgあまりもかいつ消すことが出来ています。来月には春茶は大量に発売されるでしょうから、お茶を売りに来る人はどんどん増えていき、数もどんどん増えていくはずです。今年の茶葉市場に関しては、私たちはとても自信があります」と周雯さんは言います。
「我が家では全部で20畝あまりの茶葉を栽培しており、今年の春茶の発芽は早くて、今日は我が家の3人で19.6kgの茶の芽を摘んできました。現在市場価格は1kg35元で、全部で686元で売れました。収入については、比較的良い方だと思います」と民楽鎮興民村から茶葉を売りに来た茶農家の金妹さんは嬉しそうに言います。
ここ数年、景谷タイ族イ族自治県民楽鎮は土地、海抜、気候などの自然資源のメリットを大いに活かして、白茶産業に力を入れており、現在、民楽鎮全体では9.34万畝の茶葉の栽培面積があり、1戸あたりの茶園面積は12.3万畝、人値あたりの平均茶園面積は3.5万畝で、大規模な茶葉生産企業が5社、茶葉の初期加工場は105カ所あります。2023年には茶葉生産量7496.81トン、産出額4.54億元を実現しており、白茶産業は民楽鎮の特色ある産業であり、支柱となる産業であり、庶民を豊かにする産業になっています。生態系による効益、経済の効益と社会の効益がどんどん突出してきていて、万畝の茶山が広がる美しい景観が作られていて、人々はどんどん茶産業に集まることで、安定的な増収を実現しています。
現在、景谷タイ族イ族自治県の茶産業は県内の10の郷鎮、122行政村と1400あまりの村民小組をカバーしており、茶葉の栽培面積は23.63万畝に達しています。
2023年の産量は1.41万トン、総合産出額は56.22億元を実現しており、そのうちの20万畝は景谷大白茶で産量は1.13万トン、総合産出額は44.86億元です。
茶産業による受益人口は12.17万人で、茶農家一人あたりの平均純収入の増加は5543元です。
地元政府系のメディアが報じている内容なので、政府の宣伝が多分に含まれていますが、景谷県はだいぶ白茶の生産にシフトしていることが分かります。
今回の記事で買い付けられている生葉も、多くは白茶に用いられるものと思われます。