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中国の茶業界の市場規模は3000億元超え。今後はブランド力の育成がカギ

中国の茶業全体の市場規模が中国茶葉流通協会のデータで発表されました。
しかしながら、ブランド力の強化が一番の課題と認識されているようです。

 

中国茶葉流通協会のデータによると、2022年、我が国の茶葉総産出額は3000億元を超え、世界で最大の茶産国であり消費国の地位を維持しました。

しかし、我が国の茶産業は”産業は大きいが、ブランドが弱い”という状況に直面しており、茶の事業体は比較的分散しています。
このため、茶ブランドの競争力を高めることが、我が国の茶産業が解決すべき重要な課題となっています。

中国茶のストーリーを十分に語る

第7回中国ブランドデーの到来に伴い、如何にして地元の茶葉ブランドを作り上げるかが業界内で再び熱い議論となっています。
先日、新華社の”2023年中国茶ブランド建設フォーラム”では、福建農林大学教授の楊江帆氏が指摘したように、ブランドの強化が中国の茶産業の成長において急務となっています。
我が国の茶産業にはまだ多くの痛点、弱点、難点があり、茶産業はブランドをより大きくし、消費者との距離を縮める必要があります。

「ブランド化の成長は必ず通らなければならない道です」と中国茶葉流通協会の副会長である姚静波氏は言います。
近年、我が国の茶業界全体のブランドへの意識は高まり続けていますが、ブランドの成長のためには絶えず前に進み、検討をし、実際に試してさらにイノベーションを行うという過程が必要です。
既に業界は茶のハードウェア的な実力を高め続けていますが、さらに茶文化を発掘するなどのソフトウェア的な実力を高める必要があり、中国茶のストーリーをよく語る必要があります。

 茶製品ブランドの同質化というボトルネックを打破する

我が国の茶の栽培の歴史は悠久です。
統計によると、現在、我が国の茶産業の従事者数は7000万人を超え、お茶を飲む消費者は数億人にまで達しましたが、我が国の茶産業ではずっと規模は大きいものの、ブランドが強くないという状況のままでした。

中国茶葉流通協会の副監事長である申衛偉氏によると、現在和が区の茶葉生産と販売は世界第一位であるが、茶の事業体の数は多くて分散しており、全体的な規模は小さく、一定以上の規模で、栽培、加工、販売とブランド建設を行っている企業は1%にも満たないと言います。

中国茶について話をすると、西湖龍井、安渓鉄観音のような一部の地域公共ブランドは全国に名前が届いていますが、しかし具体的な企業ブランドについては目立ったものはほとんどありません。どのようにして良い企業の茶ブランドを作って行けば良いのでしょうか?
「茶葉の地域公共ブランドと企業ブランドの連携を強化し、企業ブランドのイノベーション力を高め、製品ブランドの同質化というボトルネックを打破することこそが、私たちがこの難題を解決する為に必要なことです。産業の融合は発展の上では必要なことで、中国茶産業の未来への発展に向けた重要な方向の一つでもあります。近年、中国茶産業は急速に多元的な発展をしてきていますが、茶産業と他の業界との融合も既に新しい道筋になっています。”茶+旅行+文化”は茶産業の発展における新しい方向になっていて、各地の茶人たちが地元の資源によって、茶で旅行を促すということをしています。旅行と茶がついてくるという発想から、多くの観光プロジェクトが開発されています。これは収入をもたらすと言うことだけでは無く、茶産業の成長も促すことが出来て、より多くの茶葉会社がネット販売企業と提携し、コストを下げて効益を増加させるのと同時に茶ブランドの影響力を強めていて、デジタル経済と実体経済の融合的な発展を推進しています」と申衛偉氏は言います。

 茶産業のデジタル化を促進し、スマート化の発展を促す

このほか、業界の専門家から見ると、デジタル化とスマート化は茶産業の成長には必然となっている情勢とのことです。

「茶産業が如何に新しい発展段階に適応するかは、産業の高品質な発展が農村の新興を加速する上で重要な鍵となる」と上海市農業農村委員会の総経済師で、上海市農村振興局総経済師の施忠氏は言います。茶産業の高品質な発展を促すためには、まず、より早く品種改良を行い、選抜育成と普及を各地域で力を入れ、各茶類に最適な優良品種を選ぶことだと言います。2つ目には全面的にグリーン化した発展を推し進めるべきで、茶葉の生産に化学製品を投入することを厳しく管理司、品質と安全を保証した上で、生葉の高品質化を図ることです。3つ目には知名度のあるブランドを作ること。4つ目には、新市場の開拓を力を合わせて行い、科学技術のイノベーション、開発を通じて、より多くのエネルギーを生産力の部門に当てるとともに茶葉を主要原材料とした新しい日用品、保健品、美容品などの用品を開発することです。5つ目には、茶と文化、旅行の融合をさらに進め、全く新しい考え方でお茶を元に考えることをベースとして、文化を魂として、旅行という形で融合させて新しい道筋を開拓することだと言います。

より大きくより強いブランドを作り上げることは、茶葉会社の共通認識となりつつありますが、ポストコロナの時代は茶葉会社にとっては発展に向けたチャンスでもあります。
新型コロナウイルスの流行がコントロールされるようになるに従い、茶業界にもまた新しい回復段階に入っており、この回復期を国内の茶葉企業にとってはより大きくより強い影響力のあるブランドを作るチャンスと捉えてほしいです。

八馬茶業の董事長である王文礼氏は、「ポストコロナの時代は、茶葉市場の回復の状況から見るに、市場はトップブランドに集中していると強く感じます。多くの中小の茶葉企業はもし特色が無いとすれば、発展するのはやや困難です。もちろん、大きな視点で言えば、私たちは中国茶にはまだ多くの機会があると見ています。なぜなら、消費がアップグレードしていく中で、多くの人がより優れた健康的な製品を追い求めている中で、茶はまさに代表的なものであり、将来の需要はどんどん大きくなっていくことでしょう。今年の第1四半期だけに限っても、八馬茶業の福建省安渓県への納税額は、昨年一年分を既に超えています。第1四半期の経営状況から見ると、今年の業績の状況は比較的楽観的に見ることが出来ます。今年はトップブランドの茶葉会社のブランドは強靱な回復を見せるカギとなる年になると思いますが、もし、このような機会があることを捕まえられないのであれば、大変残念なことです」と述べました。

 

中国の茶葉会社の経営環境に関する話ですが、コロナ禍を経て、リモートでの買い物が増えたことなどから、有力ブランドに人気が集中する傾向が徐々に出て来ているようです。
美味しければ売れる、安ければ売れるという時代は既に過ぎ去っているので、ここからはパッケージデザインや広告宣伝、そしてブランドストーリーの浸透も含めた、高度な戦いに移り変わっていくのかもしれません。

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