雲南省普洱市の寧洱ハニ族イ族自治県では新茶の茶摘みが始まっているようです。
立春前後の数回の雨は、寧洱鎮太達村にある3195畝の茶葉が高頻度で発芽する段階をもたらし、茶農家たちはこの機会を捉えて、続々と最初の新芽を摘み取っていて、茶園の中では忙しい風景が見られます。
太達村の猪拱箐小組にある羊圏山茶園に取材に行ってみると、それぞれの畝ごとの茶樹が新芽を吹き出し、爽やかな香りを聞くこともできて、目を遠くに見やると、茶山全体が緑の息吹に包まれ、緑色の波が起こっているようで、ことのほか美しくなっていました。茶園の中では、茶農家の忙しそうな姿が随所に見受けられ、村民の王進徳さんの一家も、熟練した手つきでタイムリーに2023年の最初の春茶を摘み取っているところでした。
「今年の春茶は例年よりも半月ほど早く茶摘みが始まりました。この2日間ほどは毎日積んでいて、一人で平均10kg前後の生葉を摘むことができます」と太達村猪拱箐小組の村民である王進徳さんは言います。今年の春茶の葉と芽はふっくらして厚みがあり、品質も良く、現在の1kg11元という生葉の価格から計算すると、一人あたり1日で100元前後の収入が得られることになります。王進徳さんの家には20畝あまりの茶園があり、春茶に限っても生葉は2600kg前後収穫できるので、3万元近い収入が得られると見込まれています。
取材によると、茶農家の収入を持続的に増やすために、太達村の茶園は徐々に有機への転換を行っているところで、有機茶園の基準に従って管理をしていて、科学的な除草、適切な剪定、有機肥料の施肥などの管理モデルを通じて、茶葉の品質はどんどん上昇していて、消費者の好評を博しています。
これまでに寧洱県には全部で33万畝の茶園があり、そのうち現代生態茶園は20.48万畝、野生古茶樹群落は12.16万畝、栽培型古茶園は0.36万畝です。
近年、寧洱県では茶園の規範化と標準化管理のレベルを引き上げ続けるための一連の措置を行っていて、基地化と有機化レベルの向上を行うことで、省級”緑色食品ブランド”茶産業基地にすることを打ち出していて、茶産業の高品質な発展と、茶園の経済効益を高め、農村の振興を助ける有力な手段となるようにしています。
雲南省で現在、茶摘みが行われているのは灌木化された茶園がほとんどです。
寧洱県もプーアル茶の名産地として知られる地域ですが、様々なスタイルの茶園があります。