福建省武夷山市で武夷岩茶のコンテストがあり、今年の茶王が決まったそうです。
10月23日、2022武夷岩茶”双世遺”杯茶王賽が最高峰の対決を迎えました。大会は、1回戦、2回戦、準決勝、決勝を経て最終的に大紅袍、肉桂、老叢水仙の茶王各1名、賞金60万元、金賞各3名、賞金12万元、銀賞を全部で36名、賞金6万元と若干の入賞を選出します。決勝の会場では、中華合作時報・茶週刊が公式アカウントでライブ配信を行い、審評の専門家の精緻な採点と審評における岩茶の知識のポイントについては、のべ1.6万人の岩茶愛好者によって視聴されました。
コンテスト組織委員会の関係者によると、肉桂、大紅袍、老叢水仙の三大茶王は、20名の茶業界の有名な専門家が5日間を超える時間を掛けて厳格に審査し、それぞれ選抜して、優れたものの中から優れたものを選ぶことによって誕生するもので、茶王は名誉も実益も手に入れるのです。
イベント会場では、2022年武夷岩茶”双世遺”杯茶王賽の評価委員代表で、武夷山市茶業同業公会会長の劉国英氏が肉桂茶王を発表し、「肉桂茶王は千の中から1つを選び、良いものの中から最も優れたものを選びました」と述べました。
全国五一労働賞受賞者で、福建省種植業技術普及総センターの教授級農芸師である蘇峰氏が、老叢水仙茶王を発表し、「賞金は毎回毎回高くなっていて、重い賞のもとには必ず良いお茶があります」と考えているとのことです。
農業農村部茶葉指導チームの専門家であり、福建省現代茶産業技術体系主席専門家でもある、福建省農業農村庁現代茶産業発展領導チーム弁公室常務副主任の高峰氏は、大紅袍茶王を発表する際に「本当に香りが満ち足りています!」と述べました。
1500万元を超える武夷茶王、サンプルの品質は一段階上に
今年の武夷岩茶”双世遺”杯茶王賽の決勝は武夷山市大紅袍山荘で開催され、会場の雰囲気は緊張感に溢れていて、審評は専門家審査チームと大衆審査チームに分かれていました。
会場に取材に行くと、専門家審査チームは整然とサンプルの最終審査を行っていて、大衆審査チームは全国各地からやって来た岩茶愛好者で、決勝の会場を見学することで学ぶために集まっていて、会場に来られない愛好家のためには決勝のライブ配信ルームで司会者と専門家が連携して解説していました。皆、茶王の誕生を今か今かと待っていました。
取材によると、武夷岩茶”双世遺”杯茶王賽は三回連続で、コンテスト規模、賞金金額、参加人数、サンプル総数などを更新し続けています。
今回のコンテストでは、主催者側は武夷茶王を探すために1500万元を超える金額を投じて、今回のコンテストが”武夷岩茶のオスカー”の地位であることを再び証明しました。コンテストのルールと賞金という後押しもあり、今回のコンテストの出品サンプル数は3613件、86000斤を超えるほどにもなり、サンプル数は8割近くも伸びていて、武夷山の茶業コンテストでは最高記録を更新しました。
2022年武夷岩茶”双世遺”杯茶王賽の評価委員代表で、武夷山市茶業同業公会会長の劉国英氏は、今回の茶王賽の参加サンプルの品質は全体的に高く、3600あまりのサンプルから最終的に3つの茶王を選び出すのは本当に良いものの中から優れたものを選ぶことで、千から一つを選ぶということです、と述べました。
茶王の賞金単体で60万元に、良いお茶が集まる中から優れたものを選ぶ
今年の個別の茶王賞の賞金は60万元に達し、次々に相手をなぎ倒して決勝にやって来たサンプルの中から優れたものを選ぶことになり、これは決勝での審査の難易度を高めました。
審査の合間に、ある専門家は、良い岩茶を選び出すためには、その品種特性、山場と製造技術を見る必要があると言い、「今回の審査のサンプルから見ると、茶農家の方たちが選んだコンテストに参加させるサンプルの品質はどれも低くなくて、茶王賽の高い基準の要求に合致しています。これは茶農家の方たちが今回のコンテストを非常に重視しているということで、力を入れた良いお茶を送ってきたのでしょう」と述べました。
決勝の会場では、何名かの良く知っているお茶の愛好家たちの姿を見ることができました。彼らはTikTokの達人の郷愁、茶圏大魔王、呉孝忠です。今回、彼らは”茶王鑑証官”の身分で出席していて、決勝の審査と茶王の誕生を見届け、決勝の結果をすぐにファンたちと共有していました。
ハイレベルなコンテスト、武夷岩茶の大舞台に
取材によると、今回の”双世遺”杯茶王賽は、武夷山市茶産業発展センター、武夷山市茶業同業公会が主催し、八馬茶業股份有限公司が開催を請け負ったものです。今回のコンテストは”茶農家の増収を助け、消費者のために良いお茶を選ぶ”と言う初心を引き継ぎ、茶農家に良いお茶を作ろうという力を生むだけでは無く、多くの消費者に武夷岩茶の”岩骨花香”の魅力を伝えるものです。
決勝の会場では、2022年武夷岩茶”双世遺”杯茶王賽の開催側ー八馬茶業烏龍茶事業部総経理の葉志強氏は、肉桂、大紅袍、老叢水仙の3つのシリーズの茶類は、それぞれに長所があって、いずれも武夷岩茶の中でも極めて優れたものであり、”3つの馬に引かれる馬車”によってこそ、武夷山の茶産業の長期的で、健全な成長が実現できます、と言います。葉志強氏はまた、八馬茶業はこの”双世遺”杯茶王賽を引き続き開催し、武夷山の茶産業の素晴らしい名刺として、業界の高品質な成長の助けになっていきたい、とも述べました。
多くの茶農、茶の愛好家もまた”双世遺”杯茶王賽を歓迎し、肯定しています。「”双世遺”杯茶王賽は私たちに高水準な交流と競走の場を与えてくれるとのと同時に、市場と原産地の結びつきにもなっていて、良いお茶があちこちの家に届くようになり、私たちの増収を助けるだけではなく、多くの茶友たちに茶葉の健康と快楽をシェアすることが出来ます。八馬茶業が今後も茶王賽を継続して開催してくれ、年ごとにどんどん盛り上がっていくことを期待します!」と何度も”双世遺”杯茶王賽に参加したことのある茶農家は言いました。
武夷山の中でもいくつかコンテストはあるのですが、これは福建の大手茶業者・八馬茶業がバックにいるため、賞金なども大盤振る舞いだったようです。