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人工衛星「安渓鉄観音1号」10月末に打ち上げへ

「安渓鉄観音1号」というお茶の名前のついた人工衛星が今年10月末に打ち上げられるそうです。

 

10月末、煙台海上衛星発射場から、”安渓鉄観音1号”と名付けられた1つの衛星が長征11号ロケットで宇宙に送り出されるそうです。それではこの衛星はどのようなものなのでしょうか?今後どのような役割があるのでしょうか?

先日、龍門デジタル福建(安渓)産業園のある会議室で、スタッフたちが衛星の発射準備事項についての協議を行っているところでした。片方の大スクリーンには、1つの衛星のデータ、3次元図が表示されていて、これはまもなく打ち上げられる”安渓鉄観音1号”人工衛星の”真の姿”です。「この人工衛星は95kgで、軽量化した人工衛星です。衛星の解像度は0.5mで、国内で見られる限り最高の解像度です。衛星の軌道では95分間で元に戻り、1時間半で地球を一周して撮影することができます」とのことです。”安渓鉄観音1号”衛星は、高解像度、高集積度とインテリジェント化の特徴を備えており、スピーディーな機械制御により、単軌道で多くのターゲットと情報をスピーディーに伝送することができ、ピンポイントの農業、正確な地図のマッピング、都市の管理、地球全体の重点ターゲットの変化の観測などが実現でき、軌道での運行は5年を超えるものと見積もられています。

”安渓鉄観音1号”衛星は安渓茶産業の高度な成長にデータの支援を提供する

取材によると、この衛星は国内で初めての茶葉ブランドの名前を冠した商業遠隔探査衛星で、形式の上でも記念的な意義がありますが、実際の運営上でも安渓茶産業の高度な成長に対してデータの支援を提供することに重点を置いています。たとえば、茶葉の成長を観測し、病虫害の監視もでき、さらに林業、農業、水利、環境保護などについての支援データを提供します。今回の打ち上げ作業は安渓県委員会安渓県政府が主導し、現在、”安渓鉄観音1号”衛星は長春長光衛星公司研究製造基地で既に製造は完成しており、まもなく煙台発射場に輸送される見込みです。そして10月末に、長征11号ロケットで宇宙に送り出される予定です。

 

今回の衛星は安渓県政府などが計画に携わっていて、宇宙からの様々なデータ取得を目的としているようです。
どのような形で実際の運用がなされるのかは、注目して見ていきたいところです。

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