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130年前の九曲紅梅と茶旅の進展

130年以上前の九曲紅梅の骨董茶が大変な高値の値付けをされたそうです。
また、産地では新しい博物館が建設されたり、最近の九曲紅梅の動きが出ているようです。

 

浙江省杭州には、西湖龍井茶の他に、もう1つのお茶があり、九曲紅梅といいます。九曲紅梅の無形文化遺産の第四代伝承人である楼紅盛さんは、今年59歳になります。彼の収蔵していた130年あまり前、太平天国末期の九曲紅梅茶は、世の中にこの一つだけであり、WeChatのグループやネットを伝って、ネット上で有名な茶葉になりました。

彼によると、この珍しい”骨董茶”は、彼のおじいさん-九曲紅梅茶第一代伝承人の楼万豊さんが作ったものです。このお茶の生産年は1886年です。この130年あまり前の”骨董茶”がなぜ現在まで保存が出来たかというと、その理由は特殊な保存方法にあります。

保存方法はこのようなものです。製茶したお茶を陶磁器の甕に入れ、口の部分には草木灰を用い、外側には生石灰で甕を包むようにします。生石灰の上には”1886年楼万豊製”と書かれていました。
楼紅盛さんは、子供の頃、この甕をおもちゃのようにしていて、地べたにつけて遊んでいました。1989年に、彼が母親にこれは何なのかを聞きました。母親は彼にこれはおじいちゃんの作った茶であると言いました。それで楼紅盛さんは、そこから保存を始めたのです。

2010年になり、楼紅盛さんは甕を開け、中の茶葉を取り出して焙煎処理を行った後、試しに飲んでみると、この骨董茶の味わいが非常に良いものだったことが分かりました。彼は惜しむように飲みました!彼が保存する1斤6両のお茶をここから収蔵し始めたのです。140年近く経ってから開封した後は、3年ごとに再加工をする必要があり、これによってこの”骨董茶”は変質せず、どんどん味わい深くなっています。

ある香港の社長が楼紅盛さんがこのお宝のような骨董紅茶があることを知り、値段をつけたがりました。1年1万元の価格で購入したいと、130年の保存に合わせて130万元で売って欲しいと申し出ましたが、彼は売ることをしませんでした。現在、この1斤6両の九曲紅梅茶は、楼紅盛さんによって、宝物として丁寧に収蔵されています。

九曲紅梅茶は、浙江省の茶葉の中で唯一の紅茶の代表で、かねてより”万緑の中の一点の紅”という美称があります。九曲紅梅茶は1915年にパナマ国際食品博覧会で金賞を獲得し、2009年に九曲紅梅茶製造技術は浙江省の無形文化遺産リストに登録されました。

歴史の古い九曲紅梅茶を、新しい時代においてより活気あるものとし、科学的に製造技術を保護するために、杭州市西湖区は一連の保護措置を講じ、今年、九曲紅梅茶博新館を杭州市双浦鎮双霊村に建設し、お目見えしました。

九曲紅梅茶博新館は、霊山の風情小鎮にあり、茶葉研究、茶旅、茶宴、茶宿を一体化したものです。ここでは小川が張り巡らされ、木陰にある茶葉が香り、杭州市民やお茶の愛好家、そして外部の旅行者などがレジャー旅行をする上での人気観光スポットになっています。

先日、杭州国際旅行品質とサービス交流会会長の石樟君氏と杭州の各界の有識者たちが、九曲紅梅博物館で疫病流行後に九曲紅梅のブランドをどのように確立し、文化を発掘し、原産地保護などを行うかについて、座談交流、調査研究と検討を行いました。

84歳の中国茶葉研究所の徐南眉教授は、学生が世界に分布しており、国内の茶業界で非常に有名なだけでは無く、海外での知名度も非常に高い方です。彼女は、九曲紅梅茶博新館の展示空間と機能によって、旅行客は中国のそれぞれの時代の異なった茶文化の淹れ方と味わい方の方法に参加することが出来るでしょう、と言いました。

彼女は、文化を再度発掘して、九曲紅梅茶を淹れるのに最適な標準的な淹れ方を研究し、同時に双浦鎮の独特な土地の資源を利用して、茶文化、茶経済を活性化し、人々とともに茶文化を学ぶことを促して、農村の振興を行い、九曲紅梅茶文化の振興を図るべきであると考えています。

元・杭州旅行局の許文華局長は、風情小鎮であっても九曲紅梅館であっても、まず狙いを明確にすることが必要で、その後に経済効益と社会効益の両方を獲得していくべきだと言います。主な客層は誰で、どのような単一の業態を補充すべきで、それからサービスすべき商品を決めるべきだと言います。同時に、この土地にあった、元からある観光スポットや文化をより高めることで、常に豊富で新しい業態を建設するべきだと言います。内容を注ぎ続けることで、全体が動いていくのです。

旅行業界では”中国旅行サービスの父”と呼ばれる葉建華先生は、旅行サービスの話を始めると、奥が深いのですが分かりやすいです。彼によると、人は往々にして2つの状態の元で消費行動を行い、一つは消極的な状態で、もう一つは楽しい状態です。このため消費行動は心の動きによってコントロールされるので、どのように心をコントロールするかは、まず信頼関係を構築することが必要で、同時に高品質なサービスによって消費を起こすことが出来るのです、と言います。

浙江観光職業学院の方建氏は、元浙江省中国旅行社の閩南語広東語インドネシア語の中国語ガイドで、多くの華僑と政治家を接待した経験があります。方先生によると、観光はまずお客さんの心理にある消費の需要を掴むことが必要で、”新しい、珍しい、特別”な製品を作ることで、旅行客の注意を引きつけるべきだと言います。

中国九曲紅梅博物館の王金館長は、博物館の全体の状況を報告し、九曲紅梅第四代伝承人の楼紅盛さんが、九曲紅梅の悠久の歴史を紹介しました。霊山景区長は霊山の風情小鎮の紹介を行って、調査研究イベントに参加した杭州国際観光品質とサービス交流会全体の人々にさまざまな気づきを与えていたようです。

 

2014年に九曲紅梅茶文化展示館というのが出来たばかりなのですが、この夏にまた新しいハコモノ施設(風情小鎮と九曲紅梅博新館)が出来たようです。
茶旅を何とか盛り上げようとしているようなのですが、果たして狙い通りに行くでしょうか。

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