お茶にはさまざまな害虫があり、それによってさまざまな病虫害がもたらされます。
近年、茶の栽培が始まった地域などでは、農家の全てが茶の病虫害に詳しいわけではないのですが、そうした農家にも助けになるWeChat上で動くミニプログラムがリリースされたそうです。
最近、中国農業科学院茶葉研究所と杭州叡坤科技有限公司が共同で開発したAIによる茶樹の病虫害を識別するWeChatのミニプログラム”茶病茶虫”が正式にリリースされ、茶樹の病虫害の診断においてAIによる簡単な識別方法を提供しています。
”茶病茶虫”はAIによる識別システムで、茶園でよく見られる病虫害、生理的な病害と天敵130種あまりをカバーしており、農家は茶園の中で写真を撮ることによって識別が出来、システムは数秒以内に参考診断と専門的な防除のアドバイスを提供し、操作はとても簡単です。
以下に例を挙げます。ミニプログラムを開いて、識別したいものをカメラの中央において撮影すると、識別結果と防除のアドバイスを見ることが出来ます。
現在、このミニプログラムの識別の正答率はまだ高める余地があり、ユーザー数の増加と送信される茶樹の病虫害の写真データが増え続ければ、ミニプログラムのシステムはモデル化による学習を行い、正確性は高まっていくとみられています。茶葉の専門スタッフ、茶農家と茶の愛好家が一緒になって”病気や虫を調べる”ことをすれば、茶樹の病虫害のAI認識システムを共に発展させ享受することができるようになり、本当の意味での身近な茶の専門家になることでしょう。
日本や台湾では新規に茶業を始める方が少ないので、あまりニーズは無いのかもしれません。
が、中国では続々新規参入が続いているので、テクノロジーを活かしてこうしたプログラムを開発しているようです。