福建省三明市大田県は、高山烏龍茶の産地として知られていますが、1999年から東方美人茶の製法を導入した大田美人茶も作られています。
その大田美人茶にフォーカスを当てたイベントが初めて開催されたそうです。
端午節の季節になると、大田美人茶はまさに茶摘みが始まる季節です。6月25日、第1回大田美人茶開茶節が福建省三明市大田県の屏山郷にある”大仙峰・茶美人”風景区で開催されました。
今回の開茶節は”大田美人・貴雅天成”をテーマに実施され、イベント会場では、福建省美人茶の標準が正式に施行されることが宣言され、大田県と福建茶産業創新連盟が美人茶産業成長10年計画に署名し、大田”美人茶”杯の茶詩、茶歌、茶の物語と個人の茶藝、茶葉包装デザインなどの様々なお茶のコンテストの受賞者の表彰が行われました。イベントには、全国各地のネットの認証アカウントユーザー(大V)とネット有名人(網紅)が参加し会場と企業とのインタラクティブ生中継を行っていました。
大田県は中国高山茶の郷で、近年、茶業を生態、緑色、有機の方針で成長させており、茶と旅の融合を図っており、茶園面積10万畝、茶業に携わる人員10万人、産出額10億元を実現しました。現在、大田県は県を挙げて”大田美人茶”のブランド確立に取り組んでおり、この一枚のお茶を地元の人民を貧困から脱出させ、ゆとりある生活にしていくための”金の葉”とするよう努力しています。
高山ということもあり、少し茶摘みのシーズンは台湾よりも遅いようです。
技術的なものはおそらくまだ台湾とは差があると思われますが、標高の高さなど先天的な要因は恵まれているので、今後の進歩次第では本家を超えるかもしれません。
なお、今回の記事の中にもあるように、福建美人茶という基準が制定されたようで、福建省ではこの大田県の他、龍岩市漳平市、泉州市徳化県、寧徳市周寧県などでも東方美人茶風の烏龍茶生産が進んでいるようです。