5月21日の国際お茶の日に、雲南省昆明市にある西南林業大学で「世界茶葉図書館」と「古茶樹研究センター」がオープンしたそうです。
5月21日、初めての”国際お茶の日”にあたり、西南林業大学では、世界茶葉図書館、古茶樹研究センターが設立され、同時に世界茶樹原産地古茶樹資源展が正式に公開されました。
世界茶葉博物館の設立は、特色ある文化空間、閲覧空間、学習空間、アイデア空間、学術空間と思想空間を作り上げるという趣旨で、緑色発展と学校の人材育成目標と品質の上昇という期待と切迫した需要を満たし、国家と地方の経済社会発展により良く貢献するためのものです。これはまた”国際お茶の日”と雲南省の”雲茶薈”シリーズのイベントの重要な構成要素です。
<国内外の茶書を集め、研究と展示、交流を一体化>
世界茶葉図書館は、古今東西の豊富な茶書、茶葉会社の資料と茶葉ビッグデータを基礎に、古茶樹の研究を基点として研究、展示、交流を一体化し、”所蔵”と”展示”を組み合わせることで、”学び”と”研究”を推進して、産業に貢献することが目的です。将来、世界茶葉図書館では、茶書館、茶学館、茶道館、茶業館、茶博館、茶人館などの6つの特徴と機能を備えます。学校の特色ある文化空間として、雲南茶産業文化教育センター、古茶樹研究センター、世界茶類図書資料の文件情報データーリソースセンター、茶および茶文化展示センター、世界茶学訪学センター、中華茶文化普及教育基地、世界茶学研究基地などを建設することになります。
<古茶樹の研究で初歩的な成果を上げる>
西南林業大学は古茶樹の研究人材に優れているという特色により、古茶樹の研究において初歩的な成果を上げています。一つは、古茶樹の保護と持続的な利用のために新たな国家連盟をつくり、これは国家における初めての林業と草原に関する連盟機関であり、政治・産業・学術の研究用プラットフォームとなっています。二つ目は、古茶樹の科学研究プラットフォームの設立で、2017年に中央からの地方高級学校専用経費を400万元獲得し、古茶樹研究の科学研究の基礎条件を改善しました。3つ目には古茶樹ビッグデータプラットフォームと茶紋鏈(訳注:生産履歴をブロックチェーン技術で保持するシステム)トレーサビリティープラットフォームを構築し、開放型の中国古茶樹ビッグデータ(可視化)プラットフォームと重点古茶樹リアルタイム管理システムを設立し、現在800株余りの古茶樹のデータ、古茶樹の地理的な位置、生物としての性状、理化学指標、品質特性、人文の物語と管理状況などを含むを重点的な古茶樹に対してリアルタイムの管理ができ、データをリアルタイムに読み取ることができます。4つめに、古茶樹種の資源標本室を建設し、雲南、貴州、広西、重慶、四川などの600本あまりの典型的な古茶樹の標本を採集し、古茶樹種の資源標本室の基礎を立ち上げました。5つめに、”古茶樹標準総合体”プロジェクトを立ち上げたこと。6つめに、一部の茶樹の見本のフットプリント図鑑を完成させたこと。7つめに森林茶システムを建設し、成果を上げ始めていることです。
取材によると、世界茶葉図書館の建設、古茶樹研究センターの設立、”西林茶路”の特色ある発展路線を歩むことは、西南林業大学が高等農林研究機関としての使命であり担当すべきもので、さらに西南林業大学が雲南の特色ある産業発展に対して、地方経済と社会文化の実践に寄与するもので、新しい発展理念を実行し、生体文明教育の重要なプラットフォームと担い手になることを実現しています。世界茶葉図書館の建設は、より多くの教師と学生、政府、企業によって、社会の大衆のために寄与し、真に産業、学術、研究を高度に融合させた発展を実現することでしょう。
政府発表に近い内容なので、仰々しい言葉が並んでいますが、西南林業大学でかなり茶業に関しての研究機関を集中的に設立したようです。
お茶の学術的な研究は浙江省が先行していたのですが、雲南省もかなり本腰を入れて研究機関に投資を始めているようです。