中国とEUとの間で地理的表示(GI)の相互認証の動きが出て来ていましたが、いよいよ運用のトライアルが始まるようです。
西湖龙井茶获得“欧盟通行证” 开启世界新征程
西湖龍井茶の新しいパッケージ
QRコードにかざすとメーカー、製品紹介、製造技術などの情報を、全て中国語と英語で見ることができます
茶为国饮,杭为茶都,浙江杭州的西湖龙井作为中国十大名茶之一,享誉海内外。而西湖龙井茶的制作技艺,则是中国非物质文化遗产。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201608/00005144.html
茶為国飲、杭為茶都。浙江省杭州の西湖龍井茶は中国十大名茶の1つで、国内外で好評です。西湖龍井茶の製造技術は、中国無形文化遺産にもなっています。
8月4日、”中欧相互認証相互保護”-西湖龍井茶(龍井茶西湖産区)の地理標志製品国際化運用試験のキックオフ式典が中国農業科学院茶葉研究所で開催されました。
ここから、”EU通行証”のある西湖龍井茶は、世界に向かう新しい旅路を歩き始めました。
取材によると、”中欧相互認証相互保護”は中華人民共和国国家質量監督検験検疫総局とEU委員会が共同で進めている”10+10”地理標志相互認証相互保護プロジェクトで、このプロジェクトでは、中国側が指定する10の製品において、EUの地理標志製品公式ラベルを使用することが出来、EU加盟28カ国での保護を受けることができます。龍井茶は中国側の指定する10の中に含まれていて、EUとの相互認証相互保護の地理標志産品の1つになっています。
西湖龍井は、浙江省杭州市西湖の龍井村周辺の山で生産され、宋の時代に始まり、元の時代に名が聞かれるようになり、明の時代に名を揚げ、清の時代に栄えました。1000年あまりの歴史があり、中国十大名茶の1つです。しかし、近年は”西湖龍井”の文字が様々なお茶のパッケージに濫用されていて、茶の品質は名実伴わないことが良くあります。
このために、杭州市西湖区龍井茶産業協会は中華人民共和国国家工商行政管理総局商標局に”西湖龍井”の地理標志証明商標の登録を申請しました。この商標証明は、特定の原産地、製造方法で、特定の品質のものに対して”西湖龍井”のラベルを使用するもので、比較的高い知名度があります。
西湖風景名勝区は西湖龍井茶の主要産地で、その範囲は西湖龍井茶の一級保護区の全てをカバーしています。現在、景区には42社の企業の42の製品が中華人民共和国国家質量監督検験検疫総局によって龍井茶(西湖産区)の地理標志を使用を許可されています。
試験のキックオフ会では、トライアル企業は新しいデザインの”EU原産地保護”ラベルと新しい西湖龍井茶のパッケージを展示していて、新しいラベルは左側にEUのラベルがあり、右側にあるQRコードでは、メーカー、製品紹介、生産技術などの情報を網羅していて、全てに中国語と英語が記載されています。
「これは西湖龍井茶が本当に世界へ向かう良い機会です。私たちの会社では、この機会を逃さず、責任を持って、国際化運用の標準と条件に照らして、業界の自律を強めていきます」と西湖風景名勝区管理委員会の副主任・鄧興順氏は言います。この”EU通行証”を通じて、世界に西湖龍井茶の文化をさらに見せていきたいと話しています。
いよいよEU仕様のパッケージやQRコードなども整備され、本格的な地理的表示の相互認証が始まるようです。ここのところ、西湖龍井茶は国内でのブランド不法使用に非常に厳格な対応を取っていたのですが、それはこうしたEUとの相互認証を進めていく上で必要な地ならしだったようです。