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今年の秋茶は水害の影響で1ヶ月遅れか

中国の一部地域では豪雨の影響などがあり、今年の秋茶は遅れる見込みとのことです。

 

秋茶上市时间预计推迟一月 价格上涨有限

7月南方持续多暴雨导致湖南、安徽、浙江、江苏等多地茶叶产区受灾。 茶农采茶、制茶的时间相应延后,茶商预计今年秋茶的上市时间将推迟一个月。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201608/00005115.html

7月の南方での持続的な豪雨は、湖南省、安徽省、浙江省、江蘇省など多くの茶産地に被害をもたらしました。茶農家の茶摘み、製茶の時間もこれに伴って、遅くなり、茶商は今年の秋茶の発売時期は1ヶ月遅れると見込んでいます。

「今回被災したのは平地の茶園ですが、あまり比重としては大きくなく、現在の経済情勢から見ても、秋茶の価格の値上がり幅は限定的です」と湖南省茶業協会の副秘書長・伍崇岳氏は分析します。もし今回の洪水が無かったら、秋茶の価格は下がっていたかもしれません。

<秋茶の発売は1ヶ月遅れる見込み>

取材によると、安徽省宣城、黄山、霍山、岳西、湖南省益陽、岳陽、娄底などの茶の主要産地では持続的な豪雨があり、茶園にはある程度の災害と損失が出ました。

「もし、洪水の被害が無ければ、浙江省、福建省の秋茶の茶摘みは8月には始まって、生産と焙煎を経て、早ければ9月中旬前後には発売されます」と浙江省茶業協会の責任者は言います。しかし、今年は現在の状況から見るに、発売時期は1ヶ月前後遅れる見込みとのことです。

秋茶の発売遅れについては、茶商に当たっても同様の確証を得ました。福建の茶商の劉民楊氏は、福建省、浙江省、安徽省のお茶を集め、黒竜江省や内モンゴル自治区に卸しています。「私が連絡をとったいくつかの茶園では、どこも低くくぼんだ土地の茶園が深刻な被害を受け、今年の秋茶の発売は遅れると言っています」

 

<販売店は出荷元に前もって連絡>

最近、長沙、広州、青島などのいくつかの茶城を取材しました。店主たちは持続的な水害に得に関心を払っており、ある店主はお茶を売りながら、合間を見ては水害の状況をずっと追っていました。

現在のところは、依然として春茶が彼らの主力商品ですが、秋茶がいつ発売できるかについては、店主たちは心配していると言います。

これまでの経験から見ると、昨年武夷山地区は大雨に遭い、土地の低い茶園が水に浸かってしまっただけで無く、多すぎる雨が茶の品質に影響を与えました。そのため、昨年の良い秋茶の価格は例年を明らかに上回っていました。

今年、湖南省、湖北省、江西省と安徽省はみな洪水の被害が出ていて、茶産地も影響を受けています。広州芳村茶葉市場で鉄観音、黒茶などを長年扱っている劉さんは、既に専門の供給元の茶商に電話をかけ、前もって商品を確保しています。

 

<秋茶の価格の値上がりは限定的>

益陽安化の呉さんは、400畝の茶園を請け負い、1畝から250~300斤の茶葉を生産でき、昨年の秋茶では1畝の茶園の収入は1.5万元前後でした。

彼の茶園の100畝近い茶樹は低くくぼんだ土地に植えられており、大雨が降ったときに新しい茶樹は雨水によって水面に浮かび、流されてしまいました。「100畝の茶園の産量は少なくとも半減するでしょう」

「今回被災したのは主に平地の茶園ですが、その比重は大きくありません。現在の経済情勢から見るに、秋茶の価格の値上がり幅は限定的です」と湖南省茶業協会の副秘書長・伍崇岳氏は分析します。もし今回の洪水が無かったら、秋茶の価格はおそらく下がっていたでしょう。

安徽茶業協会の会長・朱飛鳴氏は、安徽省は産地と平原地区にある程度洪水の影響がありましたが、年間を通した収穫にはあまり影響を与えていません。現在、全国の茶は既に生産能力が過剰で、今回の洪水が秋茶の価格に与える影響はそれほど大きな影響を持ちません、と話しています。
 

水害で低地の茶園が被害を受けたため、本来早く出回るはずのこれらのお茶が出て来ないので、1ヶ月遅れるということのようです。

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