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北京-深圳間の寝台高速鉄道で夜茶のサービス

中国は広いので、日本では幻となった寝台新幹線が実用化されています。
北京から深圳まで走る新幹線にも寝台車が登場したのですが、そこでは茶器が用意され、茶藝師によるお茶のサービスなどもあるようです。

北京至深圳首开高铁动卧 照顾广东旅客配茶艺师

24小时开放的餐车、专为爱喝夜茶的旅客准备的红茶和茶具、“高姐”15分钟一次巡视、卧铺标配液晶电视和免费晚餐及拖鞋、空调风量可按需调节……

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2015/0103/article_176587.html

24時間営業の食堂車、夜お茶を飲む人のために紅茶と茶器が用意され、”客室乗務員”は15分に1度巡回し、寝台には液晶テレビと無料の夕食とスリッパが標準装備、エアコンの風量も調節が可能・・・

昨晩の19時45分、438名の旅客を乗せたD309次の寝台高速鉄道が動き出し、列車はこれから2400kmの行程を、温度差が20℃もある北京と広東を通り抜け、11時間後には我が国の南端の都市-深圳に到着します。これは我が国で初めて運行される寝台高速鉄道となります。

本紙の記者が始発列車に乗車し、寝台高速鉄道のグレードアップしたサービスを体験してきました。

<普通の寝台車よりベッドが10cm広く>

寝台高速鉄道に乗車してみると、この列車は16両編成でした。そのうち1号車と16号車は二等座席で、1両当たり55席ありました。2号車から15号車が寝台車で、それぞれの車両には10室の個室があり、全て4名個室となっており、ドアを閉めると廊下と仕切ることが出来ます。

普通の列車の寝台と比べてみると、寝台高速鉄道の快適度はグレードアップしており、ベッドは普通の寝台よりも10cm広く、ベッドの硬さも普通の寝台車よりずっと快適です。

このほか、列車には液晶テレビがあり、コンセントも標準装備されています。部屋の中には、電気ケトルなどの共用設備があるほかに、色鮮やかなスリッパが用意されており、1つの部屋には4種類の違う色のスリッパがあるので、他の客と履き間違える心配がありません。

<広東の旅客に配慮し、茶藝師を手配>

8号車の食堂車に行ってみると、褐色と淡い黄色の座席とテーブルクロスが室内の灯りと相まって、温かな雰囲気を出しています。各テーブルの上には、ナプキンや花の飾りがあるほか、他の高速鉄道には無い装備である茶器があります。

テーブルの上の茶器は、1つの茶盤と1つの茶壺、4つの茶杯から構成されています。鉄道の制服を着た茶藝師が茶海、茶漉し、茶挟みなどを持ってテーブルの前にやって来て、旅客のために洗茶をして、お茶を淹れます。

責任者の話によると、広東人の多くには夜茶の習慣があり、よく数人で集まって夜遅くまでお茶を飲むので、寝台高速鉄道の食堂車でも、こうした旅客の需要に応えられるよう、車内で茶道のサービスも始めたのだと言います。

 

<旅客の感想:子供を連れて出かけても寝台高速鉄道は快適です>

昨日、天津からの乗客の陳さんは5歳の子供を連れてこの列車に乗り、深圳まで向かいました。陳さんによると、今回、子供を連れて乗ったのは、深圳で働いている主人と会うためで、毎年、4,5回南へ向かうそうです。彼女はいつも一人で子供を連れて、寝台特急や高速鉄道に乗っていたそうです。

「子供を連れて飛行機に乗るのは不便で、それにいつも遅くなります」と陳さんは言います。彼女はニュースで深圳までの寝台高速鉄道が1月1日から運行されることを知り、すぐに切符を買って、子供と一緒に深圳で一家団欒の新年を過ごそうと決めたそうです。

初めて乗った寝台高速鉄道で、陳さんはベッドが広いと感じ、子供と一緒に寝るとさらに快適だと感じました。「以前に乗った寝台特急は、スピードも遅く、乗車時間がとても長いですし、高速鉄道の二等座席で子供を抱えて乗るのは快適ではありませんでした。しかし、これからは寝台高速鉄道で、2人で一晩寝ていれば、子供もお父さんに会えるので、また乗りたいと思います」。

別の乗客の蒲さんは天津で会議をしたあと、本来は夜に深圳まで飛ぶ飛行機のチケットを買っていました。しかし、北京や深圳にいる間に寝台高速鉄道の宣伝を耳にし、すぐに南駅から西駅へ向かって、寝台列車の切符を買ったそうです。「飛行機に乗ると着くのは夜になるので、人に迎えに来てもらうのも面倒です。これで一晩眠っていった方がずっと良いです」。

 

1月1日から運行されたばかりの北京-深圳間の寝台高速鉄道ですが、広東人の需要に合わせて、食堂車でお茶のサービスが導入されたようです。
料金は平日ならば北京-深圳間の料金とほぼ同額とのことなので、4人グループで試しに利用してみるのも面白そうですね。

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