ハルビンの地元紙がここ数年の、お茶の市場価格動向を調査していました。
小種紅茶の動向です。
“小种”红茶成功上位
铁观音不火了,“赖”自己,也“赖”半路杀出的“程咬金”——金骏眉。时下,冰城茶叶市场正是红茶热卖的季节。其中,金骏眉、正山小种销量占到红茶销量的7-8成。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1110/article_175420.html
鉄観音の人気が上がらず、半ば偶然から出てきたものが金駿眉です。現在、ハルビンの茶葉市場はまさに紅茶のよく売れる季節です。そのうち、金駿眉、正山小種の販売量は紅茶の販売量の7~8割を占めています。
7日、道里区康安路にある博発茶城に取材に行ってみると、ほとんどのお茶屋さんのショーウインドーに”金駿眉、正山小種”の文字がありました。閩江茶行にある4つの試飲台には空席が無く、そのうちの3つの台では市民が金駿眉と正山小種の味見をしていました。茶行のオーナーの黄四洲氏は、今年、彼のふるさとの福建省で、3000斤の金駿眉と正山小種を買い付けましたが、これは彼が同じように主要品目にしている鉄観音の2倍以上も多いものです。秋に入ってから、彼は既に約1000斤の紅茶を売り、そのうち1斤200~400元の正山小種、1斤800~1000元の金駿眉の販売が最も良いそうです。
黒竜江茶業協会に取材に行ってみると、ここ3年で、紅茶は売れ行き好調で、特に金駿眉と正山小種は良いそうです。毎年、秋に入るころと新年の前には、この2種類の紅茶が大変良く売れ、その販売量は市場の6割前後になるそうです。
2010年より前、ハルビンの茶葉市場では、紅茶は全く売れていませんでした。黄四洲氏によると、その頃は店で正山小種を注文する人はほとんどいなくて、市場にも高級紅茶はほとんどありませんでした。1斤200元の小種は、品質は大変良くて、現在の1斤800元のものとほとんど差がありませんでした。
南方の茶葉市場で”貴族”に上り詰めた金駿眉は、2010年になると、どっとハルビンの茶葉市場に殺到しました。しかし、これは消費者をすぐに捉えるのに影響はしませんでした。金駿眉が発売されると、高いものは1斤数万元になっても買う人がいました。黄四洲氏によれば、その時期は1斤1000元あまりの金駿眉でも安いものでした。その時は数百斤の買い付けをしましたが、1ヶ月足らずで売り切れてしまい、とても人気がありました。
”高級”な金駿眉のブームは、それと製造工程と味の近い正山小種にも飛び火しました。正山小種は身分の高いお兄さんに合わせて、その身分が瞬く間に上昇しました。加えて、温まる効果があるというクチコミから、金駿眉、正山小種は紅茶を代表する立場を奪い、新しいお茶の飲み手を招き入れ、古いお茶の飲み手も呼び込みました。
市場の需要が増えたので、ここ数年で金駿眉は、様々な茶工場や手作りの工房などが、猛烈な勢いで”コピー”をし、それによって安い価格の正山小種も値上がりしました。2012年、小種は価格のピークを迎えましたが、わずか2年で1斤当たりの販売価格は3,4倍になりました。
2013年以後は、全体の経済の状況の影響を受けて、市場での茶葉の需要は減少しましたが、主に政府部門などによる団体購入によるもので、一般の市民の茶の消費は下がっていません。この影響を受け、正山小種と金駿眉の価格は少し下落を始めました。
お茶は地域性のあるものですが、ハルビンではどうも正山小種と金駿眉がえらく気に入られているようです。