中国の気象情報サイトが龍井茶の産地の気候について紹介していました。
龙井茶与气候环境 堪称对西湖龙井茶的绝妙写真
院外风荷西子笑,明前龙井女儿红。”这如画一般的诗句,堪称对西湖龙井茶的绝妙写真。
龙井茶之名始于宋,闻于元,扬于明而盛于清。在这一千多年的历史进程中,龙井茶经历了从无名到有名,从老百姓饭后的家常饮品到帝王将相的贡品的变迁。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1110/article_175416.html
院外風荷西子笑,明前龍井女児紅。 この絵のような一般的な詩は、西湖龍井茶を絶妙に表現したものと言えるでしょう。
龍井茶の名前は宋の時代に始まり、元の時代に聞こえるようになって、明の時代に名を上げ、清の時代に栄えました。この1000年あまりの歴史が進む中で、龍井茶は無名から有名になり、庶民の食後の日常茶から、皇帝への貢ぎ物になるまでの変遷を経験しました。
浙江龍井の品質と性格について、清代の著名な品茶の専門家はかつてこのように褒め称えていました。”甘い香りは蘭のようで、清冽だけではなく奥深さがあり、気にかけず啜ってみると、味が無いようにも感じる。しかし飲んだあとには太和の気を感じ、歯の周りにそれが広がっていき、これこそがその味なのだ”。
龍井茶はどのようにしてこの独特な品質を作り上げているのでしょうか?これはこの土地の特殊な気候条件と”切っても切れない”関係があります。先日、お茶と気候について13年研究している、浙江省気象局の婁偉平博士に取材しました。
博士によると、浙江龍井茶は産地によって、西湖龍井、銭塘龍井、大佛龍井など数種類に分けられると言います。そのうち、西湖龍井が最も高級とされます。茶の産量が多くて、品質が良いということは、優良な品種、精緻な摘み取りと製造技術以外に、さらに優れた気候と土壌環境を備えている必要があります。茶の品質の善し悪しは、降水量、温度、風そして日照条件などの影響を受けます。一般的には、年間の降水量が1500mm~2500mmの範囲内にあることが茶樹の成長には適しており、成長に適した気温は10℃~20℃の間だと言われています。
西湖龍井茶の栽培地は、ちょうど西湖周辺の地域に分布していて、近くには銭塘江があり、その先天的な成長環境は大変優れています。この地域では、太陽の日差しが少し弱く、降水量も多くて、温度も低めです。茶摘みの時期(西湖龍井茶の最も良い茶摘みの時期は3月下旬~4月で、この茶摘みの時期前後の気候は茶葉の品質、すなわち栄養成分、茶ポリフェノール、アミノ酸の含有量などに重要な影響を及ぼします)のこの土地の気温は基本的には10℃~20℃の間で、これによって西湖龍井茶の茶の芽は小さく、品質も高いものになるのです。
俗に”雲霧の深いところは名茶を出ず”と言います。西湖龍井の栽培は山の中で行われ、栽培地と銭塘江はすぐ近くで、このため、この土地の空気中の湿度はやや高く、雲霧が多くなります。これは優れた品質を作るもう1つの気候要素です。この気候の利点により、西湖龍井茶のアミノ酸の含有量は高く、茶ポリフェノールの含有量は低くなるので、これによって栄養価値が高く、かつ茶葉はうまみがあって柔らかく、味わいも清らかで爽やかになります。
このほか、茶樹の品質はその根を張る土壌条件とも密接な関係があります。西湖龍井は赤土の土壌に根を張っており、土壌は砂質で、通気性が良く、茶樹の成長にも有利です。さらに赤土の土壌には有機質の含有量も多めです。
浙江龍井のもう1つのブランド”大佛龍井”は、天目山脈の中で栽培されており、海抜は300~400m前後です。場所が山の上にあるため、一年の四季を通じて雲霧が多い場所です。その茶摘みの時期(3月から4月)は、またちょうど雨の多い時期で、春の雨がずっと続き、湿度は80~90%に達します。このような気候条件は、茶樹の成長にとって適したもので、その品質を形成するのに”良いことはあっても悪いことはありません”。
茶摘みの時期の気温が適している以外に、冬でも比較的温和であるという気候の特徴は茶樹の成長に対して”保護”の作用も果たしています。冬の時期、浙江省の多くの場所の最低気温はマイナス7℃以上であり、凍害の発生する率も小さく、茶樹や苗を安全に越冬させるのに適しています。
しかし、婁偉平博士は、現在の地球規模の気候温暖化は、龍井茶の成長と経済価値に対して不利な影響をもたらすと話しています。
龍井茶の茶摘み時期が早いか遅いかは、ある程度、発売後の品質と市場価格を決定してしまいます。清明節の時期に摘まれた茶葉を”明前茶”といい、穀雨の時期に摘まれたお茶を”雨前茶”といいます。民間では”雨前茶は上級品で、明前茶は珍品”、”1日早く摘めば宝となり、1日遅く摘めば草となる”という言われ方をします。茶摘みの時期が早い特級茶と茶摘みの時期が遅くなることは、茶葉の価格には極めて大きな影響を及ぼします。
気候の温暖化の影響が出ていると、温度が例年よりも高く推移するため、茶芽の成長速度はそれに伴って速くなります。このため、特級茶や一級茶の茶摘みの時間が相対的に短くなり、龍井茶の経済価値には不利な影響があります。
温暖化になると茶摘みの時期が早くなるから、より高く売れるのではないか?と考えてしまいがちですが、成長のスピードも速くなるので、茶摘みできる時間が短くなり、徒長しやすくなるので、品質も落ちるわけです。温暖化はお茶にとっても良いことは無さそうです。