安渓鉄観音はブレンドが基本になっているお茶で、さまざまな畑のお茶だったり、場合によってはさまざまな品種をブレンド、そして焙煎を加えて安定した製品のお茶に仕上げるのが一般的です。
これを行うのが現地の茶師たちなのですが、その技術コンテストが開かれたようです。
乌龙茶审评拼配与烘焙大赛火爆上演 好中选优
据介绍,参与比赛的茶人由安溪乡镇茶企、茶叶学校推荐。比赛分两个项目:审评拼配和烘焙。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0912/article_173844.html
取材によれば、コンテストに参加した茶人たちは安渓の郷鎮の茶葉会社、茶葉学校から推薦された人たちでした。コンテストは2つの項目に分かれ、鑑定ブレンドと焙煎です。
鑑定ブレンドコンテストは、鑑定コンテストとブレンドコンテストの合計で競われ、審査の配点は総合点(100点)の30%を鑑定が、ブレンドが70%を占めます。鑑定コンテストでは、各参加選手は組織委員会の提供した多くの茶葉サンプルを鑑定し、12個の烏龍茶の荒茶サンプル(ブレンドサンプルも含む)の品種名(鉄観音、本山、毛蟹、黄金桂、佛手、ブレンドなど)、季節別、価格などを判定し、最後に規定時間内に評価委員会に審査結果を提出するというものです。評価委員会が採点を行い、各参加選手の得点の高い順に並べます。鑑定コンテストの各選手の持ち時間は60分間です。鑑定コンテストで上位20名の人々がブレンドコンテストへ参加できます。
ブレンドコンテストはコンテスト組織委員会の提供する18~22の烏龍茶の乾茶サンプル(異なるサンプルで、単価も違うもの)に通し番号が振られており、単価が明示されています。まず評価委員会が用意した最適なブレンド方法(高品質、低コスト)なブレンドを鉄観音、色種の2つでつくり、コストを計算して、金額を表示します。ブレンドコンテストへの参加は抽選で決定され、各参加選手は、標準ブレンドサンプルの鉄観音と色種をそれぞれ1つずつ与えられます。コンテストの時は、1人が1台の作業台で、一人で行い、ブレンドサンプルを基準として、組織委員会の提供したさまざまな荒茶サンプルを自由にブレンドし、6時間以内に標準サンプルと同じもの(つまり品質、コストが同じ)鉄観音と色種のサンプルをそれぞれ1つずつ作ります。そして、評価委員会に具体的なサンプルのレシピを提出し、評価委員会は元々作ったサンプル標準と照らし合わせて審査をし、標準サンプルの品質よりも高いか、或いは同程度の品質で、よりコストが低いか同程度のサンプルを良いものとします。同等の品質であればコストで、コストが同じであれば品質で見ます。
焙煎コンテストでは、組織委員会は参加選手に対して、統一した烏龍茶の荒茶原料を提供し、各参加選手は抽選で焙煎機械(同一の形式で、同じ出力)を選び、規定時間内(8時間)で一人で焙煎を行います。焙煎したサンプルを提出し、評価委員会が品質の鑑定を行い、品質の高低によって点をつけます。
日本茶でも合組の考え方がありますが、安渓の烏龍茶でも同じことが行われているわけです。
コンテストの中身を聞くだけでも、恐ろしく高度で豊富な経験が必要になりそうですね。