白茶人気で沸き立っている福鼎ですが、地元では”荒山茶”というお茶が人気のようです。
福鼎流行什么茶? “野味十足”荒山茶最畅销
福鼎白茶在国内销售呈现出日益旺盛的良好局面,在福鼎当地,今年流行什么样的白茶?根据白茶企业和白茶经营者的汇总,新出产的白茶,就数福鼎白茶之荒山茶卖的最好,价格也高。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0717/article_172001.html
福鼎白茶の国内での販売は日に日に伸びていて良好な局面にありますが、福鼎の地元では、今年はどのような白茶が流行っているのでしょうか?
白茶の会社と白茶の経営者の話をまとめると、新しく出てきた白茶の中でも、福鼎白茶の荒山茶の売れ行きが最も良く、価格も高くなっているようです。
荒山茶は、略称を荒茶といい、扳樹茶(訳注:扳は引くの意)とも言われます。荒廃した茶樹の高さは比較的高く、これらのお茶は摘むことが難しいので、椅子やハシゴなどを使って、ようやく摘むことができます。摘むときには茶樹の枝を下に引く(扳)ことで、芽や葉を摘むことができるので、そのために扳樹茶という名前があります。
”華茶1号”、”華茶2号”の名前のある福鼎大白茶、福鼎大毫茶は、福鼎が原産地であり、これらは成長が良好で、茶葉の芽が大きく、産量も非常に高くなります。
かつては何年かの間、緑茶を作る際の原材料とされましたが、生葉の価格は大変低く、一部の茶農家は茶摘みをする工賃を払っては元が取れないと感じました。一部の茶農家は他の仕事に従事するようになり、多くの茶園は荒廃しました。また若くて働き盛りの子供たちは、家にある親が残してくれた茶園で仕事をするのは意気地の無いことだと考えました。またあるものは人民公社の管轄下にあった生産隊や生産大隊が残した茶園でした。
これらの荒廃した茶園は3~5年から20年あまりなどそれぞれですが、非公式の統計によれば、荒廃した茶園は福鼎の市内全域に数千畝はあると言われ、福鼎の各郷鎮に分布しています。
これらの茶樹は有機茶園と同じように、普通は農薬も散布されず、肥料も与えられず、雑草も取られず、台刈りも行われず、茶園管理は有機茶園のそれよりも遙かにほったらかしにされていて、長期にわたり剪定もされず、多くの茶樹は喬木のように、あるいは非常に高い灌木になっていて、野生茶樹に近くなっています。
史料によれば、陸羽は毎年野生茶を探して、それを原料にしてお茶を作っていたと記載されています。陸羽は『茶経・一之源』において、このように記載しています。
”上なるものは爛石に生じ、中なるものは櫟壤に生じ、下なるものは黄土に生ず。およそ種を蒔いても実らず、植えても茂るものは稀であり、瓜の種を植えるようにすれば、三年で摘むことができる。野生のものが上等で、畑のものはそれに次ぐ”
1200年以上も前に茶聖は、茶葉の品質は山の野生の自然で育ったものが良く、畑で栽培したものはそれに劣ると認識していたのです。
茶農家は長年にわたって荒廃した福鼎大毫茶または福鼎大白茶の芽と葉を摘み、これを福鼎白茶を作る原材料とします。これらのお茶の芽と葉こそが荒茶であり、春に1シーズンだけ摘み取り、早春の茶葉を摘み取ったあとは、また荒れるに任せることになり、誰も管理をする人はいなくて、肥料を与えることも無く、農薬を撒くわけでも無く、ただ自然の生長に任せます。
夏や秋には茶園は草が伸び放題となり、茶の芽は小さくて短くなります。加えて茶園の中には雑草で埋め尽くされているので、茶農家は虫や蛇の出没に注意しなければなりません。誰もこのような芽や葉を摘む人はいないので、荒茶は1年に1回しか摘めないのです。
茶樹は1年間の光合成の作用によって大量の栄養物質を蓄積しており、早秋の春の芽が伸びるときに集中させるので、この茶樹の芽や葉の品質は疑う余地も無く、製茶師たちが最も好む材料になるのです。
新しく摘まれた荒山茶と普通のお茶の芽はハッキリと区別できます。荒山茶の芽はより長く、若葉はより狭くて、芽や葉の長さは普通のお茶の芽や葉のように美しくありません。荒山茶は摘み取りにくいので、茶農家は1日にわずか2、30斤しか摘むことができません。一般的に密集して植えられた茶畑の茶葉では100斤以上が摘めるのとは大分違います。このため、生葉の価格は同じ時期の普通のお茶の生葉の価格比べても5倍以上になります。
萎凋、乾燥の工程を経ることによってできた荒山茶の水色と味は普通のお茶と比べると明らかに違います。
まず、荒山茶の茶湯は同時期に生産された普通の茶葉と比べて色が濃く、味わいに厚みがあります。次に、荒山茶は煎が効き、中には十数煎以上も水色と味が変わらないものもあります。3つ目に、荒山茶の茶殻は小さいのですが、厚みが非常にあり、葉脈もハッキリと見えます。4つ目は、荒山茶の香りは大変良く、野性味も有り、ある茶人の言う”茶気”に溢れています。5つ目に、ある茶人が認識しているように、荒れてから3~5年の茶と荒れてから数十年の茶樹の葉では、製茶したあとのお茶でも、水色、味、香り、茶殻の全てに違いが出ます。
荒山茶を保存すると、味の変化も大きく、最も特徴的なのは蘭花香に似た香りがあり、とてもハッキリしています。しかし、福鼎の茶人が荒山茶を摘み取り製造し始まったのはここ2、3年という事情もあり、荒山茶の老白茶は市場には大変少ないのです。しかし、市場はすぐに荒山白茶と老白茶の流行が来るのではないかと信じています。
ここ数年、段違いに香りの良い白茶にであったら、それは荒山茶かもしれませんね。