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浙江省麗水市で黒茶を作る試み

浙江省といえば生産されるお茶のほとんどは緑茶ですが、南部にある麗水市の山間部では安化黒茶の製法を導入して、黒茶の生産を始めるようです。

庆元:生长在山上的野茶变身黑茶 提质又增效

近日,庆元一合作社从湖南安化县引进黑茶制作工艺,生长在山上的野茶变身黑茶。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0716/article_171955.html

最近、浙江省麗水市慶元県のある組合では湖南省安化県から黒茶の製造技法を導入し、山の中で育った野生茶を黒茶に変身させるそうです。

黒茶には食べた油を取り去り、三高(高血圧・高血糖・高脂血)を抑制する保健機能があり、”現代成人病キラー”とも呼ばれています。
慶元県月山村は長寿の村と知られており、村人たちは山に生える野生茶を年中飲んでいます。
地元の組合は黒茶の製造技術を導入し、月山村の野生茶を原料として、独特の風味を持った黒茶を作り出しました。

慶元県人頂茶葉専業組合の理事長・呉至安氏は「私たちの浙江省では、黒茶を作っているのはとても少なく、市場では一種の空白地域となっています。私たちの慶元県は生態第一県であり、その純天然の野生茶は黒茶を作るのに大変向いています」と言います。

普通のお茶と比べると、黒茶は青っぽい香りが無く、味わいには深みが有り、少し松の煙のような香りがあります。昔ながらの製法に則り、黒茶の茶師たちは殺青し、渥堆し、蒸し、固めるといういくつかの工程を経て、茶葉を柱のような形状に仕上げています。現在、組合では50kgほどの黒茶を試作しており、これらは既に予約で売り切れています。
引き続いて彼らは5000kgの黒茶を生産できるよう、黒茶の製造技法を導入することを望んでおり、家の近くで”眠っていた”野生茶という資源を”呼び覚まそう”としています。

慶元県人頂茶葉専業組合の理事長・呉至安氏によれば、黒茶産業が出来上がれば普通の販売価格は紅茶や緑茶と比べても20%前後高くなるはずだと言います。

 

そんなに簡単に行くかどうかは分かりませんが、浙江省産の黒茶を作ろうとしているようです。
農村の埋もれた資源を発掘し産業化できるかどうかは、これからですね。

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