中国の茶葉市場に行くと、ノーブランドの安いお茶が売られていることがあります。
なんとなくお得感があるように感じるのですが、ちょっと怖いな、と思う人もいます。
こんな読者の質問に答えている記事がありましたので、ご紹介します。
茶市卖的散茶价格低能放心吗
“茶市卖的散茶很多没有品牌厂家,虽然价格比较低,但买回去能放心吗?”昨日,读者刘先生给本报来电询问。记者走访武昌陆羽茶都、硚口崇仁路茶市发现,几乎所有店铺都出售散装的春茶。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0520/article_170313.html
「茶葉市場で売られている量り売りのお茶のかなり多くは工場などのブランドが無いものです。価格は比較的安いのですが、安心して買って良いものでしょうか?」
昨日、本紙読者の劉さんが、電話でこのように問い合わせてきました。
湖北省武漢市の武昌区にある陸羽茶都、礄口区にある崇仁路茶葉市場に取材に行ってみると、ほとんど全てお店が量り売りの春茶を販売していました。
陸羽茶都のある店で、私は量り売りの恩施玉露はどこのメーカーが生産したものかを聞きました。しかし、店主からは答えが返ってきません。
気づいたのは、これらの量り売りの茶の多くは、大きな袋に五峰毛尖、恩施玉露、信陽毛尖、英山雲霧茶などの文字が書かれていて、価格は1斤100元から、最も安いものでは1斤30元までありました。しかし、どれにも生産許可の表記や、生産日、産地などの基本的な情報が表示されていませんでした。
私は恩施玉露を友達に贈りたいと考えている、と話をすると、店主は熱心に売り込みをしてきました。「1斤150元のお茶を買ってくれれば、綺麗なギフトケースに入れてあげます」
店主が指さす方を見ると、その棚のところには様々な形の緑茶のギフトボックスがギッシリとありました。
「もしお買い上げ下さるのなら、お茶を缶か小さなパッケージに入れますので、そのあとでお好きな箱を選んでもらえれば、とても綺麗ですよ」と店主は言います。
見たところ、見栄えの良い箱は50元前後でしたが、そのパッケージにもメーカーの情報は記載されていませんでした。
湖北省茶葉学会秘書長の宗慶波氏によると、現在明前茶の茶摘みコストは大変高く、一般に4斤の生葉でようやく1斤ができるので、1斤の恩施玉露のコストは大体7~800元前後です。これよりも安いお茶は本物の恩施玉露であることはあり得ません。
氏によれば、春茶は鮮度を保つ必要があるので、量り売りのお茶を小分けパッケージにするのはお店の一般的なやり方ではありますが、大きなお茶メーカーではそれぞれのお茶の出自とメーカー、日時をそれぞれ記載するはずです、とのことです。
本来、中国ではお茶のような食品を販売する場合は、標章法というのが定められており、それに従う必要があります。
具体的には生産メーカーとしての認可を受けている証拠であるQSマークを表示し、生産メーカーと生産日時などを記載しなければなりません。
量り売りの場合、その辺がどうしても曖昧になるのですが、それが良いものかどうかを見極めるためには、プロ並みにお茶の目利きができ、現地の相場の値段を知らなければいけないということで、茶商並みの高度な知識と技術が必要になりそうです。
なので、普通の消費者がお茶を買う場合には、それなりのメーカーや店が出している製品を買った方がある程度安心できるとも言えそうです。