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福建烏龍、春の茶摘みと荒茶の製造がほぼ終了

福建省の烏龍茶、武夷岩茶と安渓鉄観音の茶摘み、荒茶の製造がそろそろ終わるそうです。
今年の作況はどのような感じなのでしょうか?

福建乌龙茶春茶采摘和初制接近尾声

上周,福建乌龙茶几乎同步开始采摘,经过一周多紧张的采摘和初制,目前福建省内最著名的两种乌龙茶—安溪铁观音和武夷岩茶已经基本采摘、初制完毕。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0510/article_169978.html

先週、福建烏龍茶はほとんど同時に摘み取りを始め、1週間あまりの緊張した摘み取りと荒茶の製造を経て、現在福建省の著名な2種類の烏龍茶-安渓鉄観音と武夷岩茶は基本的には既に茶摘み、荒茶の製造を完了しました。

取材によると、最近の天候は安渓鉄観音の産量に影響を与えており、減産が多かったようです。しかし武夷岩茶の産量は最近の天候の影響はさほど受けておらず、基本的には昨年と同じ水準を保っています。しかし、春の雨が減ったことから、生葉の厚みには一定の影響が出ていて、生葉の買い取り価格も値上がりしています。

<安渓の春茶の産量は減少したところが多いです>

安渓の海抜の低い地区は4月中~下旬には既に鉄観音春茶の摘み取りと荒茶の製造を始めていましたが、伝統的な品質の高い鉄観音の産地である感徳、祥華、西坪、龍涓などでは多くが5月1日から茶摘みと製茶を始めていました。
安渓の多くの茶商や茶農家のところで聞いたところによると、安渓の5月1日~3日までの天気は良好で、その後は雨の多い天候となり、茶摘みには不利となりました。

「一般的には雨の日はお茶を摘みません。雨の日に摘んだお茶でできた茶の品質は良くないからです」と感徳の茶農家の林さんは言います。
雨が降ると茶の葉の老化が進み、その後の製造には悪影響が出ます。
「だから多くの茶農家が茶摘みをするのをあきらめてしまうので、これは鉄観音の産量に影響します」

天候の影響を受け、現在、安渓鉄観音の摘採量は全体的に減少しており、蘇氏茶業董事長の蘇龍海氏の話によると、「私たちの茶園の摘採量に限っていっても、昨年の春茶の3分の1程度にも満たなくて、そのほかの茶農家も状況はほとんど同じだと思います」と言います。

「幸いにも初期の数日間の天候はまだだいぶ良かったので、急いでお茶を摘み取りました」と鑫国佳茶業の董事長・汪建国氏は言います。5月2日と3日の2日間に製造された鉄観音は”品質はどちらも悪くない”そうで、典型的な安渓鉄観音の蘭花香の特徴が出ているそうです。

産量減少後の鉄観音の荒茶の販売価格は「高品質なものの価格は変わらず、中低級のモノはやや下がる」という特徴があります。
中・高級荒茶の買い取り価格は1斤100元以上を維持しており、中低級の荒茶の買い取り価格はやや下がり、100元以内に収まります。
多くの茶商によれば、今年安渓にお茶を買いにやって来た茶商の数は昨年よりも多く、「感徳と龍涓に行く道路はどちらも水も漏らさぬような渋滞でした」と言うように、鉄観音には多くの忠実な”鉄のファン”がいるようです。

 

<より良くより貴重になります>

武夷山の岩茶の価格は再び上昇しました。安渓鉄観音が摘み始まった時期、福建省北部にある武夷山の岩茶も春茶の茶摘みと製造が始まっていました。

「茶摘みが始まってからの武夷山の天気は全体としては悪くありませんでした。5月4日午後に半日雨だったのを除けば、そのほかの時間はずっと晴天でした」と晨旭茶業の責任者の鄭忠氏は言います。今年の武夷山の春茶の生産状況は短期的な天候の影響はさほど大きくなく、「産量は正常」とのことです。

取材によると、武夷岩茶は最近の天候の影響はそんなに大きくないとはいえ、春の武夷山市の降雨量が全体的に少なかったため、茶園管理があまり良くなかった茶園では”茶の葉に厚みが足らず、内質物が豊富で無い”という問題が起こっています。
生葉の厚みが足りないことはその後の加工の難度を上げ、茶の優良品率に影響します。

このほか、今年武夷岩茶の生葉の買い取り価格はさらに値上がりしました。「最も値上がりが大変だったのは肉桂です」と武夷山君子堂茶業の責任者・何剣嵐氏は言います。
竹窠肉桂を例にとると、生葉の買い取り価格だけでも1斤当たり120元前後が必要です。昨年の買い取り価格は約80元だったのに、です。
「これはそれでも私たちのような地元をよく知る人の買い取り価格です。よその土地から来た茶商の買い取り価格はもっと高いことでしょう」

茶の市場はさほど良くなく、生葉の価格は止まること無く上がっています。「本当に気が狂っています」と武夷山の地元のある茶商は言います。生葉の価格と市場の関係がもう少し緊密な関係になることを望んでおり、「前では茶葉の販売が停滞しており、後では原料価格が猛烈に値上がりしています。中間で挟まれる茶商は本当に進退窮まります」。

 

安渓鉄観音は天候の影響で減産、武夷岩茶は天候の影響は無かったものの、雨の不足などで茶園管理の巧拙がストレートに出たようです。
原料価格の値上がり傾向も続いているので、なかなか良品を捕まえるのが難しい年になったようですね。

 

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