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安渓の小さな山村にある”台湾茶品種園”

中国でも台湾品種が植えられるようになってきており、台式烏龍の生産が盛んです。
その茶苗は一体どこからやってくるのだろう?という疑問があったのですが、それは福建省の山奥のある村が大きく関わっていたようです。安渓の地元紙の記事です。

 

安溪小山村里的“台茶品种园”

冬日里,正是我县广大茶农进行茶园封园的季节。可是在城厢镇勤内村,农民们还在茶山上忙碌,走近一看,这里的茶山似乎与别处的不同,许多茶园都盖上了遮阳网。原来,近几年,勤内村茶农把自家低产茶园改造成茶苗苗圃,培育起茶苗来。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0103/article_165495.html
冬の間は我が県の多くの茶農家は茶園を閉じている季節です。しかし、福建省莆田市城厢鎮の勤内村では、農民たちはまだ茶山で忙しそうに動き回っています。近づいてみてみると、この茶山は他とは大分違っており、多くの茶園にはみな遮光用のネットが被せられています。ここ数年、勤内村の茶農家は自分たちの低産量の茶園を茶苗の栽培用の畑に改造し、茶苗を栽培するようになったのです。

現在、勤内村で栽培しているのは、梅占、軟枝烏龍、金萱、青心大冇など30種類あまりの台湾品種で、毎年500万株あまりの茶苗を育てており、名実ともに”台湾茶品種園”になっています。

<台湾の茶苗を安渓で育てる>

「勤内村で栽培している茶苗は台湾品種が主力です」茶山の上で、偶然出会った村民の陳鶴清さんは、忙しそうに茶農家を指導して金萱の挿し木を行っていました。彼は勤内村で台湾品種の茶苗を育てた”第一人者”です。彼の働きによって、村の多くの茶農家は自分たちの生産性の低い茶園を改造し、次々と台湾品種の茶苗を栽培するようになりました。

今年で満40歳となる陳鶴清さんは、2005年に茶苗の栽培を始めましたが、多くの茶苗農家と同じように、彼も最初は地元の茶農家のために鉄観音の茶苗を提供していましたが、市場の競争はあまりに激烈で、価格は全く理想にはほど遠い状況でした。ある偶然の機会に、彼は我が県の大坪号で開発を行っている台湾の茶商と出会いました。この台湾の茶商は、台湾品種の茶苗の供給が追いついていないことを悩みとして抱えていました。

陳鶴清さんはこれをビジネスチャンスと捉え、台湾茶の苗の栽培に転向します。彼は台湾の原産地から一塊の茶苗を購入し、”短い挿し穂を挿し木する”方法で台湾品種の茶苗を栽培することを試みました。この栽培は、陳鶴清さんが”初めての対価”を得るだけでなく、周辺の茶農家にも影響を与えました。皆が次々と教えを請いにやってくるようになり、数年もしないうちに村には十数件の農民が陳鶴清さんと一緒に台湾品種の茶苗を栽培するようになり、近くの碼頭村、雅興村の農民もまた次々と参加しました。今では、栽培面積は50畝近くになり、年間500万株あまりの茶苗を栽培しています。

僅か数年で、勤内村の茶農家は台湾から軟枝烏龍(青心烏龍)、金萱(台茶27※訳注:原文ママ。試験ナンバー2027・通称27号仔と台茶○号が混じっているものと思われます)、青心大冇(東方美人茶)など数種類の品種の栽培に成功しました。閬苑岩の下のこの小さな山あいの平地は、あまたの台湾品種の茶苗が成長・繁殖する”生態のゆりかご”になりました。

<苗木の栽培マーケットは広い>

取材の間中、陳鶴清さんの電話は一向に鳴り止みませんでした。雲南、広東などのお客さんから、次々と台湾品種の茶苗の予約電話が来ていたからです。予約を受けると、陳鶴清さんは村の親類たちを呼び出し、出荷の準備を始めます。「明日は10万株の茶苗を広東省の汕尾市に出荷します」と彼は言います。村の苗木の品質が高まるにつれ、市場では評判が高くなり、注文が絶えることはありません。

市場のうまみを味わった農民たちの意欲は日に日に高まっています。彼らは”団結”して市場に乗り込み、陳鶴清さんは彼らの”イメージキャラクター”であり”セールスマン”になっています。陳鶴清さんは、現在、勤内村の茶苗は全国各地に販売されている、と言います。昨年、彼らは漳平市永福鎮の台湾の農家が開業した18社の会社に苗木を提供し、さらに雲南騰冲台茶茶業公司の5万畝の茶園に苗木を提供しました。

「現在、国内の苗木の栽培マーケットは非常に開けていて、来年私たちは栽培規模をより広げます」と陳鶴清さんは言います。勤内村の茶苗栽培面積1畝あたりの純利益は1万元以上になるそうです。さらに、苗の畑で1年間だけなので、1年後にはそのほかの作物を栽培することもでき、土地の効率を最大限高めています。

「私たちが成功できたのは”短い挿し穂を挿し木する技術”によるところが大きいです」と陳鶴清さんは、感慨深く言います。”短い挿し穂を挿し木する技術”による無性繁殖は茶苗の品質を確保できる上、茶苗の定着率を高めることができ、これによって勤内村の人民には富の門が開かれたのです。

<多くの品種の茶苗を栽培する>

安渓は茶の生産の盛んな県で、茶苗の育成技術もまた最も成熟しています。早くも1936年には、我が兼の茶農家は、短い挿し穂を挿し木する技術を発明し、我が国の茶樹の品種を選抜して育成し、大きな面積で苗木を繁殖させることができるようになり、大きな面積の茶園の栽培と和が国の茶業の発展に大変大きな貢献を果たしました。

勤内村の茶農家の成功物語は、まさに安渓人の”短い挿し穂を挿し木する技術”を上手に応用舌模範となるものです。取材後、県の茶業科学研究所の専門家と連絡を取りました。専門家によると、安渓と台湾の気候と土壌は似通っており、さらに”短い挿し穂を挿し木する技術”があるので、台湾の茶樹品種は安渓においても大規模な栽培が可能になったのでしょう、と話しています。

県の茶業科学研究所では、試験園の中には安渓の優良な品種資源80種類あまりだけではなく、軟枝烏龍(青心烏龍)、金萱(台茶12号)などの台湾の優良品種も育成に成功しています。

不完全な統計ではありますが、我が県では毎年2億株あまりの茶苗が栽培されており、1億元規模のマーケットが作られています。専門家は茶苗農家に対し、マーケットの求めに応じて、様々な品種を栽培することを進めています。ある一定規模の郷鎮では、組合あるいは種苗会社のような方法を用い、より良いマーケットの販路開拓を行うことで、マーケットのリスクを避けるべきです。収入を増やし豊かになるのと同時に、我が県の茶産業も茶苗の栽培を通じて、様々な茶製品が発売できることになり、茶業機械などの全産業にも繋がっていくことになります。

 

どうやら数年あまりで、台湾品種の量産体制を作ってしまったようです。
台湾の茶商の中国進出を陰で支えているのは、こうした人たちなのかもしれません。

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