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「大紅袍の父」に物言いがつく

中国においても広告の表現方法などを巡って、あれこれいざこざが起きます。
今回は、大紅袍についての問題が持ち上がったようです。

 

“大红袍之父”陈德华说法遭质疑

7月12日,众多资深茶客、爱茶市民及媒体人士在仙岳山南麓的七星西路,共同见证了武夷岩茶品牌“金宗北斗”厦门营运中心开业。当天,有媒体报道称品牌创始人“大红袍之父”陈德华老先生也亲临现场。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0718/article_159554.html

7月12日、多くのお茶を追求している客、お茶好きな市民とメディア関係者が、仙岳山南麓の七星西路に集まり、武夷岩茶のブランドである「金宗北斗」の厦門営業センターの開業を共同で見届けました。当日、ある媒体はブランド創始者である”大紅袍の父”陳徳華老先生が自ら現場に来た、と報じていました。

<金宗北斗の開業 ”大紅袍の父”を使った文章を取り出す>

金宗北斗の厦門営業センターの責任者、蘇淑英はメディアの取材に対し、”金宗北斗”のブランドは”大紅袍の父”陳徳華先生が創立しました。彼は武夷岩茶の研究に数十年従事し、そのうち最も力を入れたのが”岩茶の王”である大紅袍の繁殖と製造、拡販で、これについては傑出した貢献を行いました。彼はまず、名叢、単叢観察園を造り、まず無性繁殖で”正本”大紅袍の茶樹を増やして、初めて大紅袍の商品茶を作ることに成功しました。

紹介によると、1997年、陳徳華は武夷山で初めて、民間の茶葉研究企業-武夷山市北斗岩茶研究所を設立し、金宗北斗ブランドを立ち上げました。製品は”武夷岩茶地理標志製品”の保護を受け、260畝あまりの正岩茶園とそのほかの優良な茶園を有しています。企業理念として”いたずらに多くの量を作っておとしめること無く、ただ良い製品を作る”を掲げ、長期的に武夷岩茶の伝統的な手作りの方法を伝承し、正しい味の武夷岩茶の研究と普及に努めています。

 

<茶業界の疑問 茶葉会社は品質と技術でもって競争をするべきだ>

しかし、金宗北斗の店を開業するにあたり、陳徳華氏を”大紅袍の父”とした言い方に業界から疑問の声が上がっています。厦門で大紅袍の商売をしている十あまりの茶商は、こう言います。「大紅袍は既に三、四百年の歴史があります。しかし、陳徳華先生はたかだか60数歳です。そうして”大紅袍の父”などと言うことが言えるのでしょうか。この言い方は厳格では無く、消費者の誤解を引き起こす可能性もあります」。茶商たちは、茶葉会社の間の競争は品質や製造技術によって競争がなされるべきで、よりコストパフォーマンスの高い製品を作り出すべきです。

厦門茶葉協会のある高官は、昨日の夜から少なくとも50名あまりの会員からこの件について電話が来ています。メディアを通じて消費者を正確に誘導するべきであると。大紅袍は武夷山の茶農家の共同ブランドであって、北方の市場では数百年が経ったものです。武夷山からやってきた林さんの話によると、かつて茶葉研究所で仕事そしていたときのことを持ち出し、それをあまりに宣伝しすぎるのは、武夷山の茶農家にとって不公平です、と言っています。

大紅袍が何を指すか、というのは色々と議論のあるところです。
そんな中での”大紅袍の父”という表現は、他の茶商たちにとっては、到底受け入れられない、ということのようですね。

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