中国の農村の大きな課題として、きちんとした農業教育を受けた農家が少ない、ということがあります。
そのため、農薬の使い方をよく分からないまま適当に散布してしまい、残留農薬の問題が発生したりしています。
こうした状況を防ぐために、祁門紅茶の産地として知られる安徽省祁門県では、携帯電話を使った新たな試みが行われているようです。
祁门县万条短信构筑茶叶质量安全“防火墙”
“广大农民朋友,科学防治茶树病虫害,请做到:正确选择农药品种,禁止使用禁用农药;适期用药,严格执行安全间隔期;……”,连日来,祁门近两万户茶农手机陆续收到县农委发来的警示短信,这是该县指导茶农科学安全用药而推出的一项新举措。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0524/article_157167.html
”農家のみなさん、科学的に茶樹を病虫害から守るためには以下のことをしましょう。
・農薬の種類を正しく選び、禁止されている農薬は使わないようにしましょう。
・適切な時期に農薬を撒き、安全のための間隔をきちんと守りましょう・・・”
祁門県の2万戸あまりの茶農家の携帯電話には、連日、県の農業委員会が発信する警告のショートメッセージが続々と届いています。これは県が茶農家に対して農薬の科学的に安全な利用法について指導するための1つの新しい取り組みです。
茶樹が病虫害に冒されることは、茶葉の品質と産量に影響を与える重要な原因で、最近気温が高くなり、茶葉を病虫害から守ることが茶農家たちの農作業の日課に入ってきました。そこで、祁門県は技術指導の際の要点を、現在農村で最も素早く、最も主要な通信手段である携帯電話を十分に活用し、ショートメッセージを送ることで技術指導に力を入れています。これによって、茶葉に対しての安全な農薬の使い方の知識を津々浦々に浸透させ、深く人の心に刻もうとしています。
ここ数年、祁門県は茶産業の持続的で健全な発展を推進するため、茶の生産現場での安全確保に力を入れており、広範な宣伝活動や良好な雰囲気を作ることをベースにおきながら、管理と指導活動を強化しています。
県政府が制定した「茶の品質安全管理に関する通告」では、県内全域の茶葉の品質安全について、明確な要求を提示しています。すなわち、県の農業担当部門は定期的な茶の病虫害の発生予報を発表し、茶農家を指導し予防にあたること。県内全域の各農業資材販売拠点に茶園農薬専用カウンターと「茶園用農薬カタログ」の標識を設け、使用を推奨する具体的な農薬の種類を明確にすること、です。
全県の茶葉生産の安全レベルは向上を続けており、現在、全県で10.2万畝の茶園が無公害産地の認証を通過しており、3.5万畝の茶園はEUのbcs有機認証を取得しています。
携帯のショートメッセージで警告を行うという、いかにも中国らしいやり方です。