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ひと味違う、蘇州の白茶

蘇州のお茶というと、誰しもが碧螺春を思い浮かべます。
しかし、いろいろな名茶があり、その中には白茶(六大分類の白茶ではなく、白茶種を使った緑茶)もあるといいます。

 

苏州地产白茶有点不一样

说起苏州地产茶,大家第一想到的便是碧螺春,想到太湖畔的东西山。其实苏州很多地方都产茶,除了大家熟知的碧螺春,门类也越来越多。白茶就是其中之一。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0401/article_154946.html
少々長いので、かいつまんでご紹介します。
蘇州の白茶は、浙江省や福建省などで作られているものと比べると、品種は同じではあるものの、お茶を作るときに碧螺春の技術を取り入れているのだそうです。
そのため、ほかの多くの白茶は針状や扁形ですが、蘇州の白茶は碧螺春のような”巻曲”したものだそうです。

蘇州のブランド茶といえば、やはり杭州の西湖龍井と国内の世論を二分する名茶である碧螺春が思い浮かびます。
その産地である東山・西山地区は碧螺春の生産に重きを置いていますが、それ以外の地域では、白茶に力を入れ始めているといいます。
具体的には、玉屏山や呉中区の旺山、蘇州市常熟市の虞山などで、この時期になると少なくない量の白茶が出荷されているそうです。

玉屏山の茶園では、碧螺春の茶樹とともに白茶が植えられているそうです。
この白茶は安吉から引っ張ってきたもので、植えてから10年近くになるそうで、お客さんからの反応はとても良いとのこと。
値段も高めで推移しており、最高級品は1斤5000元だそうで、同じ茶園で作られる同時期の碧螺春よりも高いそうです。

この状況はほかの産地でも一緒だそうで、当初は品種の多様化のために植えたのだそうですが、値段が碧螺春以上に高くなるので、茶園にとっても歓迎されている品種だそうです。
この地域で作られる碧螺春と白茶は、外観上はあまり明確な区別ができないそうです。
これは白茶の製茶においても、碧螺春同様の殺青、揉捻、搓団、起毫という工程を経るからで、できあがるお茶は碧螺春と同じようになります。
しかし、淹れてみると違いがすぐわかるそうで、碧螺春は青っぽい緑の水色になりますが、白茶の水色はそれよりも薄めになるそうです。

専門家の話によると、碧螺春製法で作った白茶は、茶葉の表面の細胞壁がよく破壊されているため、茶の内部の液が出やすいので、お茶の味と香りがしっかりしているのだとか。
さらに産毛が出ている分、水をすぐに吸収し沈んでいくので、水の上に浮いてしまいがちな針状や扁形のお茶と異なり、香りが出てくるのが早いのだそうです。

 

白茶で作られた龍井茶は見かけることも多くなりましたが、白茶で作った碧螺春はまだあまり見ませんね。
一度飲んでみたいものです。

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