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EUが中国産の茶葉などの監視を強化

食品の安全基準が厳しいことで知られるEUですが、中国産のいくつかの農作物とともに茶葉の検査を強化すると発表したようです。

 

欧盟今年将加强对我国茶叶等5类食品进口监管

5类食品上了欧盟黑名单 茶叶的保鲜技巧

作为农业大国,中国果蔬食品远销欧美,备受欢迎。不过,据国家质量监督检疫总局网站消息,欧盟今年将加强对我国5类食品的进口监管,它们分别是:冷冻草莓、芥蓝、干面条、新鲜柚子和茶叶。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/0217/article_157554.html

 

記事によると、中国産の冷凍イチゴ、カイラン、乾燥麺、生のブンタンと茶葉の5種類を規制を強化するブラックリストに掲載したとのこと。

それぞれ色々な理由から安全性に疑問をつけているのですが、茶葉に関しては残留農薬の問題がネックとなっているようです。

これに対して、専門家は国内で流通している物も、きちんと対策を理解して実践すれば問題無い、と消費者に冷静になるよう求めています。
対策としては、

・5月末までに収穫された春茶であれば、生育期間中はあまり害虫が発生しないので、使われている農薬の種類と量は限られているので、春茶を飲むようにすること。
・同じ茶産地の同じお茶だけを飲むのではなくて、色々な産地の違う銘柄のお茶を飲むようにすること(同一の農薬成分だけが蓄積しないようにという意図のよう)

・1回あたりの茶葉の量を増やしすぎないこと

などを挙げています。

 

まあ、基準越えとはいえ、多少飲んでも健康に影響が出ることはないでしょう。
EUの基準は厳格というか、過剰に厳しいのでは?という見方もあるので、これが妥当なのかは何とも言えないところです。
が、中国では中国の国内基準すら満たせない茶葉が(大手メーカー製であっても)発見され、当局にしょっちゅう摘発を受けています。

現地がこのような状況ですから、日本でもモニタリング検査で引っかかる例が出ており、2013年2月から、日本国内に輸入される烏龍茶は命令検査の対象になっています。

厚生労働省Webサイト:輸入食品に対する検査命令の実施 ~中国産ウーロン茶(茶葉)、その加工品~(2013年2月)

というわけで、国内でこれから出回る烏龍茶については、勝手にハンドキャリーで持ち込んだものではなく、正規に輸入されたものであれば、検査を受ける必要があるので、だいぶ安心できそうです。

なお、こうした検査費用は輸入者負担になるので、結果的にコストは日本の消費者が負担することになります。
現地と比べると、茶葉の価格が高いと言われますが、国内の販売業者が不当に利益をとっているわけではなくて、こうした安全のための費用負担も含まれていることを、日本の消費者は知っておくべきではないかと思います。

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