日本でも報道をされましたが、国際環境NGOのグリーンピースが、中国の大手メーカー製の茶葉を検査したところ、全てのサンプルから残留農薬が検出されたそうです。
詳細な現地の報道は以下より。
多品牌茶叶被指残留禁用农药
http://news.t0001.com/2012/0412/article_141771.html
記事によると、グリーンピースが検査したのは9つの茶葉会社の18品目。
全てのサンプルから少なくとも3種類の残留農薬が検出され、12種類のサンプルからは使用の禁じられている農薬が検出。14種類のサンプルからは、出産や胎児の生育に悪影響のある物質が検出。ある鉄観音では何と17種類もの残留農薬が検出された、といいます。
しかも、これらの商品は国内でも大手メーカーとされている物ばかりだったので、国内外に与えた衝撃は大きかったようです。
現在のところ、業者側は「我々は中国の国家基準に照らし合わせて検査を行って出荷している。EU基準で検査されたら、相違が出るのも仕方ない」と反論していますが、説得力に欠けます。
仮に、残留濃度は基準の問題であったとしても、そもそも国内で使用が禁じられている農薬を使い、その茶葉を製品化したことに関しては、反論のしようがありません。
今後、メーカー側の品質管理体制及び業界としての体質が追及されることになるでしょう。
今回の検査対象になったメーカーは以下の通り。
張一元、呉裕泰、御茶園、中国茶葉、天福茗茶、四川峨眉山竹葉青茶業、八馬、日春、海南農墾
詳しいレポートはグリーンピースのWebサイトに掲載されています(簡体中文)。
http://www.greenpeace.org/china/zh/news/releases/food-agriculture/2012/04/food-agriculture-pesticide/