高騰の続いている中国茶。
この価格の高さが、国際市場での競争力を無くしているという記事です。
“天价茶叶”难觅国际市场
http://news.t0001.com/2012/0329/article_140716.html
「1kg400元以上のお茶の90%は中国国内で消費されており、中国は高級茶の消費大国だ」と中国茶葉流通協会の副会長が発言したそうです。中国国民の「高くて新しいもの」を求める傾向に歯止めをかける体制が整っていない、としています。
2011年、中国は32.26万トン(前年比6.66%増)、金額ベースで9.65億ドル(前年比23.08%増)のお茶を輸出しています。
しかし、こうした輸出用のお茶は付加価値が高くなく、ほとんどが中の下レベルの紅茶だそうです。その一方で国内では、派手な宣伝により、法外な値段のお茶の話題で持ちきり。でも、こうしたお茶は輸出されることはほとんどありません。
この理由として、国際市場では、ファーストフード的なティーバッグのお茶が主流であり、「色、味、香り、甘さ」といった要素はほとんど求められていません。
一方、国内市場では、「高品質」「高価格」「目新しさ」というところを追い求めており、18万元の法外な値段の龍井や、1キロ数万元の金駿眉、大紅袍のような高級なお茶に需要が増加しています。これは贈答用の必需品となってきました。
このような商品のニーズがあるのは、欧米や日本の一部に過ぎず、法外な値段の商品の販売や消費を規制すべきでは、との声も上がっているようです。
というのは、このようなものが跋扈し始めると、汚職などさまざまな不祥事に繋がる可能性があるから、とのこと。
日本の中国茶ファンとしては、中国の動向を冷静に見極め、彼らと一緒にバブルに踊ることのないようにしたいものです。