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リーフティーに変わる存在になり得る粉末化技術

お茶を飲むのに、将来は茶葉を必要としなくなるかもしれない。
そんな未来を感じさせるようなお茶の成分抽出技術が開発中だそうです。

广州:未来喝茶或不用茶叶 直接提取植物成分

以后,喝茶或许不必用茶叶了。广州一公司研发的新技术可以直接把植物中的有用成分提取出来,制成冲剂。这一技术已经被列入国家863计划。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0818/article_173047.html

今後はお茶を飲むのに茶葉は必要無くなるかもしれません。
広州のある会社が開発した新技術は植物の中の有用成分を直接抽出することができ、粉薬状になります。この技術は既に国家863計画(訳注:中国の国家ハイテク研究発展計画)に取り入れられました。

広州沢力医薬科技有限公司への取材によると、先週土曜日、このプロジェクトが正式にスタートしました。技術責任者の1人である江蘇省中医薬研究院教授の李松林氏によると、新技術は植物に含まれる有効成分を取り出す最初の工程は、”温度制御高圧差連続抽出”とよばれる技法だそうです。これはまず取り出す対象の物質に非常に大きな気圧を掛け、その後に減圧をすることで、細胞壁が破壊され、植物に含まれるさまざまな成分が、脂溶性か水溶性かを問わずに全て抽出できるとのことです。「この方法を使うと95%の成分が保たれます」と話しています。

次に取り出した物質を分離します。さまざまな大きさの穴が空いた濾過膜を使って物質を濾過し、分子の大小によって、それらの物質が分離されるようにします。このときに更に、農薬、重金属などの有害物質も分離することができ、抽出物の中のさまざまな化学成分をも分離することができます。

さらにさまざまな違う成分の実験と分析を行うことで、私たちはどのような成分が治療や保健機能の鍵を握るのかを見つけることができ、更にそれを単独で取り出すことができるのです。

このような新技術によって、企業は単一成分の薬物を作ることもできますし、茶葉の味と完全に一致する粉末をも作ることができます。直接茶葉を入れるのに比べて、粉末になれば農薬や重金属の残留も無く、カビなどでの変質の危険も無くなり、同時に保存のコストを下げることもできます。このプロジェクトは科学技術部からの予算も計上され、全部で975万元の補助があり、更に研究を進めていきます。

 

成分の95%を取り出すことができ、パウダー状に仕上げることができる上、成分の分離もできる技術なのだとか。
なんだか、成分分離の部分は難しそうな気がしますが、もしこういう技術が出てくると、茶業のスタイルが大きく変わりそうですね。

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