年が明け、昨年の中国茶の輸出量の統計が出てきたようです。
中商産業研究院のデータによると、ここ数年、我が国の茶葉輸出量は35万トン前後を維持し、輸出量は比較的安定しています。それは主に国外市場の茶葉への需要が基本的には飽和しているためです。
2020年は新型コロナウイルス流行の影響を受けて、国際物流が滞ったことなどから、我が国の茶葉輸出量も小幅ながら下落しました。
最新のデータによると、2021年1~12月の中国の茶葉輸出量は36.9万トンに達し、前年比で5.9%の伸びとなりました。
金額の面から見ると、2016~2020年の我が国の茶葉輸出金額は安定的に伸びていて、2016年の1484.9百万米ドルから2020年には2038.0百万米ドルに伸びていて、その中でも、2019年の茶葉の輸出金額の伸びが最も大きく、前年比で13.6%の伸びでした。
最新のデータによると、2021年1~12月の中国の茶葉輸出金額は2299.2百万米ドルに達し、前年比で12.8百万米ドルの伸びとなりました。
2021年の中国の茶葉輸出量と金額の増加状況は以下の通りです。
2020年は国際物流の混乱などもあり、輸出が低調でしたが、2021年は例年並みの水準に回復したようです。
政府の方針としては、海外の輸出を伸ばしていきたい方向のようなのですが、中国の茶葉価格は国際市場の茶葉価格よりも高値で推移し、また上昇傾向にあります。
このあたりのギャップを埋めていくのが、”茶文化の輸出”というテーマなのですが、こちらの方はまだそこまで具体的な動きになっていないようです。