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春より早い”峨眉問春”、発売へ

四川省楽山市峨眉山市の特早生品種として知られる”峨眉問春”の茶摘み、発売が始まっているようです。

 

春の訪れを告げるのは春の雷、春の雨かもしれませんが、楽山ではそれは一杯の新茶かもしれません。
最近、楽山市犍為県、峨眉山市などでは、”全国第一早”の茶樹品種である”峨眉問春”が新芽を芽吹かせていて、茶農家たちはこの機を逃さず春茶を摘んでいます。

”峨眉問春”は現在、全国で発芽が最も早い茶樹品種で、はじめは峨眉山市双福鎮李河村の四川中小葉群体種を生産している茶園の中で発見されたもので、2015年省級茶樹品種に認定されました。
発芽が早いために発売も早いという絶対的なメリットのため、”峨眉問春”は毎年春茶市場のチャンスを掴み、発売時期は春節の消費のピークの時期にもかかるので、お茶の愛好家に”新茶を味わいながら、春晩(訳注:中国の紅白歌合戦のような国民的な年越し番組)を見る”という新春のメリットを与えるだけでなく、地元の茶農家、茶葉会社にとってはとても良い収入となっています。

「私は暇な時期は茶園で茶葉を摘んでいて、一日で一、二百元を稼ぐことができます。このお茶は発芽が早いので、他の地方の茶園がまだ茶摘みを行っていない時期から、私たちはお金を稼いでポケットに入れることができるのです」と楽山市犍為県羅城鎮群英村の村民である陳小芳さんは言います。

発芽が早く、発売が早いというメリットの他に、この品種は生長期が長く、休眠期が短いという特徴があります。一芽一葉初展の時期を”福鼎大白茶”品種と比較すると平均して20日早く、新梢の休止期は”福鼎大白茶”品種と比較して平均40日遅く、年間の発芽は5~6回あり、畝当たりの産出額は1万元以上になります。
楽山市内で3万畝の栽培が広がっているほか、”峨眉問春”は既に宜賓市、自貢市、瀘州市などの地域にも広がっています。

楽山茶葉ブランドの影響力を高め続けることで、ここ数年、楽山市は茶産業を伝統的な有力産業として育てていて、現在市内の茶園面積は140万畝、荒茶生産総量は15万トン、茶葉総産出額は98億元に達し、茶産業総合経済実力ランキングでは省内でも上位に位置し、楽山における農村経済の主導的な産業であり有力な特色産業になっています。

 

今年も、四川では峨眉問春から新茶シーズンがスタートしたようです。
春節に間に合ってしまうお茶というのは、やはりマーケティング的にもインパクトがありそうです。

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