以前ご紹介した杭州の九曲紅梅博物館建設のニュースですが、昨日オープンしたそうです。
杭州“九曲红梅”茶文化展示馆昨开馆
全世界,每泡三杯茶,就有一杯的茶叶,出自中国。在杭州说起茶叶,脱口而出的,就是西湖龙井。但在杭产茶叶中,九曲红梅也曾扬名世界,只是知道的人不多。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0501/article_169741.html
全世界で飲まれている3杯のお茶のうち、1杯の茶葉は中国産です。
杭州でお茶についての話をすると、口を突いて出てくるのは、西湖龍井です。
杭州で生産されるお茶のうちでも、九曲紅梅がかつて世界に名前を轟かせていたことを知る人は多くありません。
しかし、これからは杭州で生産される紅茶である九曲紅梅は、西湖龍井茶と競い合うように脚光を浴びていくことでしょう。
昨日の午前、西湖区双浦鎮双霊村では”九曲紅梅”茶文化展示館が正式に開館し、同時にテーマとしたミニ映画の撮影式が開催されました。
ここ数年、西湖区は内包される文化の発掘を通じて、茶産業のブランドをずっと高めてきました。
30数年九曲紅梅の製造に従事している楼紅盛氏は、西湖区は常に九曲紅梅のレベルアップについてずっと重視しており、2012年には”九曲紅梅”茶産業リーダーチームを設立し、政策の支持を得て、ブランドの建設、文化の発掘、原産地保護などの施策を行い、”九曲紅梅”茶の産量と品質をより高め、茶農家と茶商が恩恵を受けられるようにしてきました、と話します。
<”九曲紅梅”の昔と今を尋ねる>
”九曲紅梅”茶文化展示館の開館後は、無料で市民や観光客に開放されます。
双浦鎮の副鎮長・邵建平氏は、杭州の紅茶がより多くの人に知られるようになり、みなさんが名前が遙かに通った龍井茶の他にも、杭州には地元産の高品質な紅茶があることを知ってもらいたい、と望んでいます。
同時に、展示館は紅茶の研究と歴史の伝承に力を入れることを基盤としながら、現代の技術を使って紅茶の品質をより高めようとしています。
西湖龍井と比較すると、九曲紅梅は安いものが多いです。もしあなたが緑茶を飲み続けていて、少し味わいを変えたいと思うのであれば、1杯の九曲紅梅を淹れれば、梅の花のような香りを飲んで感じることができるでしょう。
また、五一の連休では、家族を連れて都市の喧噪から離れて、茶文化展示館に行き、一杯の香り高い紅茶を飲みに行き、大自然の静謐を感じることもできるでしょう。
<”九曲紅梅”は100年前に金賞を獲得しました>
杭州では、90%の市民が緑茶を飲み、紅茶を飲む人は少ないです。
しかし、西湖区茶文化研究会の洪尚之氏は1970年代には杭州人の家には一般的には2つのお茶の缶があり、一つには緑茶を入れ、一つには紅茶を入れていたことを思い出します。
お客さんが来ると、お茶を淹れる前に主人はこのようなことを聞きます「紅茶にしますか、緑茶にしますか?」現在のように一般市民の家ではどこも緑茶ということでは無かったのです。
現在、全世界の年間のお茶の生産量は480万トンで、中国はそのうちの3分の1を占めます。
この160万トンあまりのお茶のうち、緑茶は70%を占め、紅茶は7%を占めます。
歴然とした差がありますが、6年前には緑茶の比率が75%で、紅茶が5%だったことを考えると、紅茶を飲む人が多くなり始めていると言えるでしょう。
”九曲紅梅”はまたの名を”九曲紅”といい、原産地は西湖区双浦鎮の湖埠地区です。
1915年には、パナマ万国博覧会にお目見えして金賞を獲得し、その後も様々なところで数々の栄誉を受けました。2009年には、その製造技術は”浙江省無形文化遺産リスト”にも登録されています。
王建栄氏は、現在市場に出回っている有名な紅茶は、主に雲南、福建、四川などの地元の茶種です。”九曲紅梅”は知名度の上では、これらの産地の紅茶には及びませんが、その品質は中国紅茶の中の十大名茶の1つに数えられるほどのものです、と言います。
<参観は無料開放。是非お茶を味わいに来て下さい>
”九曲紅梅”茶文化展示館は西湖区の双浦鎮双霊村に建設され、一面の緑あふれる山水の中にあります。これはまるで、九曲紅梅茶が浙江省の茶葉が緑茶ばかりの中で、1点の紅茶であるようなものです。
展示館の全体の敷地は、建築面積は約900平方メートルで、屏で囲われた庭付き住居のようなレイアウトになっており、研究室と展示館そして渡り廊下で構成されています。
展示館の中は、中国紅茶編、歴史文化編、自然環境編、加工生産編、茶芸茶俗編、文化産業編の6つのテーマの展示ホールに分かれています。
1階の歴史文化館の中には、100あまりの”九曲紅梅”に関連した史料が収められています。2階のフロアでは、主に”九曲紅梅”の生産加工、茶芸茶俗と文化産業などの内容です。
中国茶葉博物館長の王建栄氏によると、現在全国的に見ても、紅茶専門の文化展示館というのは多くなく、”九曲紅梅”茶文化展示館は、まさにこれに該当するもので、紅茶のコレクション、研究と茶文化の点において大変重要な推進作用があると話しています。
場所は杭州市と富陽市の間ぐらいにある場所ですが、九曲紅梅を知りたい方は訪ねる価値があるかもしれませんね。