江西省九江市にある濂渓区(旧名は廬山区)は廬山雲霧茶の産地です。
ここで茶と旅の融合に関するシンポジウムが開催されたそうです。
1月24日、九江市濂渓区茶葉協会が開催した”2021茶旅融合”シンポジウムでの情報によると、2021年、濂渓区は八千畝あまりの茶園を茶旅融合の産業基地とし、”産業化、規模化、精品化”の成長思想に則り、廬山雲霧茶産業の発展を図りながら、茶と旅を融合した新しい旅行の成長ポイントと位置づけ、茶で旅行を興し、旅で茶を助け、郷村の振興を図っていくとのことです。
九江の廬山雲霧茶の核心産地として、濂渓区全域の茶園面積は8750畝にまで成長しました。廬山雲霧茶は農業農村部の発表する”全国郷村特色産品”の称号を獲得し、ブランド価値は初めて30億を突破し、30.33億元に達しました。2020年に生産された優質茶は500トンで、産出額は1.1億元に達しました。新たに建設された廬山雲霧茶の良種育成基地は1カ所、廬雲シリーズの国家級良種30万株を育成し、廬山雲霧茶は何度も九江市から”出て”、安徽国際茶業博覧会、第十四回海峡両岸茶業博覧会などの大型展示会に参加し、廬山雲霧茶のブランドを広めています。
シンポジウムでは、専門家と茶業界の人々が、濂渓区の茶産業を如何にして、”茶で旅行を興し、旅で茶を助け、郷村の振興を図っていくか”というテーマで深い議論を行いました。続いて、高壠郷、賽陽鎮などの地域で、生態茶園の”緑”、文化の蓄積の”濃さ”、茶に関するイベントの”熱”などの茶旅融合の模範を作るとしました。同時に積極的に”茶を基礎とし、旅と融合し、文化を内包し、健康へと伸ばす”という茶旅文康の融合という発展路線を打ち出して、”特色ある旅行村+特色ある茶旅ルート+美しい郷村+特色ある民宿+茶郷観光レジャースポット+森林での保養”という発展モデルを作り、毎年開催される廬山雲霧茶文化旅行節と結びつけ、廬山雲霧茶のブランドを打ち出して、伝統的な茶業の基礎の上に茶園旅行という新しい業態を生み出し、茶で旅行を興し、旅行で茶を促すという”茶旅融合”の新路線を作るべきであるとしました。
地元政府が関わるイベントのレポート記事なので、大仰な表現があるのですが、お茶と旅行を結びつけるヒントになる考え方は多く含まれていると思います。
茶と旅行の相性はとても良いように感じるのですが、それもベースとなる産業(茶業と宿泊施設、観光施設など)がしっかりしていて、さらに文化的な蓄積とそれを上手に伝える技術(旅行ルートなど)が必要だということです。