北京の茶葉市場である馬連道地区の街並みの改善計画があるようです。
雍和宮大街、東四南北大街の改造に引き続き、北京のよく知られた老街がまた変身するようです。北京日報の記者が最近掴んだ情報によれば、馬連道文化創意街区プロジェクトの実施プランが北京市発展改造委員会により認可され、将来、ここは中国伝統文化を体現した特色ある”茶文化第一街”になる見込みです。注目すべきは、このプロジェクトの認可に伴い、この街の改造プランが初めて披露されたことです。
馬連道は西城区広外街道に位置し、南北に向かう都市準幹線道路で、著名な北京の茶葉一条街で、かつて”中国茶葉第一街”の称号を授与されたこともあります。
計画によると、今回の改造される道は、北は広安門外大街から南は紅蓮南路に至る、総延長は約1432mで、道路境界線内とその東西両側の公共空間も改造範囲に含まれています。プロジェクトの面積は約6.6万㎡で、建設内容には道路広場工事、緑化景観向上工事、給排水工事および電気工事などが含まれます。
どのように変わる?
「全体の構想は馬連道の産業の成長の現状にあわせ、卸売り、倉庫での貯蔵、物流などの非首都機能の解決を基礎とし、道路交通施設の補充と緑化景観の向上を行うことで、都市の文化要素に溶け込ませます。公共空間の機能性、利便性と吸引力を高め、地区の伝統的な茶文化と結びつけ茶文化の高品質な街区とする計画です」と市の改造委員会の責任者は紹介します。
取材によると、都市の気質に適合させるように改造し、また住民に本当の便利さを提供するため、改造前には住民に対して専門のアンケート調査を実施し、多くの住民が解決を期待する問題を提出しました。自転車道や歩道の整備が十分でなく、人と車の路線をより良くし、バリアフリーにすることの提案。公共空間の利用率が低いため、品質向上の提案。緑化の方法が単一で、複合化や相互作用に欠けること。インフラが古くなっており、補修と向上を望むこと。舗装が傷んでおり、街の風貌に影響を与えていること。街の文化要素があまり目立っていないこと、などです。
この責任者によると、街の環境の現状と産業業態を結びつけ、今回は”交通を良化し、街道を緑化し、公共施設を整え、文化の内包を豊かにし、スマートな街区を作る”ことを建設構想とし、全体のレイアウトを”一軸五点一区”としています。これはすなわち、馬連道の道路を軸として、5つの文化的レジャー緑地を串刺しにし、街区の中部を中心区とするものです。
設計構想はあるが、具体的にはどう変わる?
注目したのは、将来、自転車道と歩道がアップグレードされ、街道の公共施設がより良くなって補充され、高品質な緑地、広場と特色ある文化景観などの措置がとられることによって、馬連道街区が動と静のバランスがとれ、休憩できる場所があり、設備も整って、生活に便利で、文化の雰囲気が濃厚な創意溢れる文化街区になるということです。
自転車道と歩道については、現在ある歩道の構造は変わりませんが、車止めとガードレールなどには改善が施され、北から南に向かって、馬蓮花、茶花、茶樹、茶葉の4つのテーマによる、街道の歴史文化特色を表すものが設置される予定です。街路樹の間には、自転車の駐輪スペースも設置され、自転車の駐輪にも秩序がもたらされる見込みです。
このほか、街区内には市政府が設置する差別化した非標準的なデザインが施される予定で、街の文化特性を表します。たとえば、変電設備の箱やゴミ箱、マンホールの蓋などです。
庶民にとって関心があるのは、文化レジャー緑地のデザインに中国茶文化の要素が組み合わされることでしょう。
具体的に見ると、馬連道北里の東側緑地は馬連道北里小区の三棟のマンションの東側で、”采茶凌露”をテーマとした茶文化空間が作られ、ベンチが設けられ住民が休むのに便利になります。
百安居西側の緑地は条形の緑地となり、”嘉木欣欣”をテーマに、灌木、小喬木と花などさまざまな植物を配置することで美化し、この地域のイメージを高めます。
馬連道茶城東側の緑地は、”茶聖茗飲”をテーマに、山脈の形をした文化景観壁が設置され、茶聖の歴史の物語を展示します。
街並みが古くなってきたので、茶文化をテーマにした改修を行うようです。
中国の都市は、生活水準がどんどん高まってきているので、殺風景な画一的な街並みから、遊び心も入った街づくりに移行していく最中のようです。