中国の高速鉄道では、広告を配したラッピング列車があるのですが、湖南省の岳陽黄茶(君山銀針など)をPRする列車が運行されるようです。
岳陽市茶産業弁への取材によると、”岳陽黄茶”高速鉄道列車命名出発式と2020年第2回岳陽茶業博覧会記者発表会が8月21日に長沙南駅で開催されることが決まりました。
近年、市委員会、市政府は岳陽黄茶産業の発展へのサポートを大いに強め、茶葉企業の効益の増加、茶農家の増収を奨励し支持する一連の政策を発表しました。市農業農村局、市供銷社、市茶産業弁と市茶葉協会は積極的に行動し、一連の措置を採用し、”岳陽黄茶”公共ブランドの知名度と美称度を高め続け、岳陽黄茶が全国の茶葉販売市場における占有率は年を追うごとに上昇しています。
さらに岳陽黄茶の宣伝とプロモーションを推し進めるために、市茶産業弁は、今年、市委員会、市政府と関連部門の大いなる支持の下、有声有色のブランド宣伝マーケティングイベントを展開しています。4ヶ月にわたる市内全域での公共広告を行った後、8月からは岳陽市区の主要な公共スペースにある27の大型電子テレビで茶葉博覧会の予告放送を実施し、ラジオ局、テレビ局および20あまりのニューメディア、スマートフォンのニュースなどで連続して配信を行っています。今回、長沙南駅で開催される”岳陽黄茶”高速鉄道列車命名出発式と2020年第2回岳陽茶業博覧会記者発表会は、”岳陽黄茶”ブランドの旋風をさらに宣伝、プロモーションをし、岳陽黄茶が高速鉄道列車に乗ることによって、風を破り、より前へ早く進んでいくことを狙ったものです。
取材によると、今回長沙南駅から運行を開始する”岳陽黄茶”高速鉄道列車は南寧から北京へ向かうG422便で、列車の両側の外装、車内、荷物棚、ヘッドカバー、テーブル、窓、ポスター、電光掲示板および車内放送で、岳陽黄茶のイメージを表示します。茶業界の専門家である劉仲華院士が出発式に出席する予定で、関連する指導者が挨拶を述べる予定です。列車の内外で岳陽黄茶の茶芸表演が行われ、さらに”炎黄子孫(訳注:炎帝と黄帝の子孫→中国人の意)が黄茶を飲む”万人品茶会およびWeChatのQRコードで参加できる黄茶商城などのイベントが開催される予定です。全体のイベントは、中央、省、市の30あまりのメディアで中継される見込みです。
高速鉄道は、やや生活水準の高い人たちが乗るものなので、ブランド品のPRによく使われています。
なお、君山銀針は正統な産地の範囲が著しく狭く、産量が極めて少ないことから、地域ブランドとしては”岳陽黄茶”の名前が採用されています。
君山銀針は、岳陽黄茶の中のフラッグシップのお茶という位置づけです。