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寧洱県、積極的な道路整備で普洱茶の名産地が繋がる

普洱茶の産地である雲南省普洱市の寧洱ハニ族イ族自治県。
困鹿山など著名な茶産地ではありますが、交通の便が悪かったことから、現在、その改善プロジェクトが進行中とのことです。

 

農村の道路建設は、貧困に打ち勝つ上で基礎的で先導的な役割を果たすプロジェクトです。交通による貧困扶助の”ラストワンマイル”を整備するために、寧洱県は”四好農村路”の建設を重要な民間プロジェクトであり貧困脱却のための重要な決戦であると位置づけ、資金面でのサポートを継続して行い、総合的な施策やピンポイントの支援により、貧困を脱出するための村の道路や産業道路の建設プロジェクトを進めています。四方八方に通じる農村道路は、庶民が豊かになる夢を乗せ、寧洱県が貧困脱却にかける思いに新しい活力を与えています。

海抜1200m~2086mの会連村は同心鎮の東南部に位置し、典型的な山地の農業村です。ここの山道は谷が縦横に走っており、道はでこぼこでクネクネと折れ曲がり、道が無いことや出歩きにくいことが村民の成長を悩ませていました。茶葉、クルミなどの栽培、牛や羊などの畜産も道路が良くないために良い値段にはならず、若い人たちの多くはみな出稼ぎに出て、地元に留まろうとはしません。

貧困脱却の戦いと”四好農村路”が進むにつれて、現在、会連村では四方八方に通じる交通網が整備されました。今年5月20日には、全長34.2km、道路幅員は7.5m、車道の幅が6.5m、総投資1.08億元の竹山から会連に至る道路が開通しました。この道路は寧洱から思茅に至る東南部の重要な道で、思寧の経済一体化のための重要な紐帯となります。同時に寧洱板山、竹山、会連そして思茅の盤営山などの著名な茶産地を貫くように連絡するもので、今後茶産業の発展と旅行業の発展において、便利な交通条件を提供するもので、人々の貧困脱出のための表門を開きました。

同心鎮会連村の党総支部書記で村委員会主任の李紅春氏は、会連公路の建設が出来た後は、人の流れや情報の流れも増え、特産品の出荷路も広くなり、持っているものは何でも売れるようになり、食品から商品に変わるための道になりました、と嬉しそうに語りました。
山地の村民たちが渇望していた道が、ようやく私たちの思い通りに開通し、その道を使っていた人の話によれば「道が開通して、庶民の日々の暮らしもより明るくなりました」といいます。困鹿山から紮羅山に至る防火道路の建設プロジェクトの現場では、掘削機、ホイールローダー、ダンプカーなどの工事用車両がひっきりなしに作業を行っており、施工現場は多忙を極めています。

困鹿山から紮羅山に至る防火道路プロジェクトは、県の重点プロジェクトであり、民間のプロジェクトでもあります。路線の全長は27.3km、道路幅員は6.5m、車道の幅は6mで、コンクリートにより舗装され、プロジェクトの総投資額は1.4億元です。プロジェクトは2019年4月25日に着工し、計画では基礎工事は2020年7月30日迄に完成する見込みで、全ての主体工程は2020年12月27日迄に完成する予定です。
困鹿山と紮羅山は寧洱ハニ族イ族自治県の著名な茶産地と観光地で、このプロジェクトによって困鹿山から紮羅山までの数万畝あまりの野生古茶樹群落をカバーする道となり、寧洱県の普洱茶産業、旅行業の発展を促進します。道路が完成した後は、両地の普洱茶産業は連携を行い、ワンストップでの旅行ができるようになり、沿線の人々も旅行、飲食、公共サービス業などを行うことで、”二次産業を越えて三次産業への転換”を図ることが出来ます。
磨黒鎮団結村の党総支部書記の劉松氏は、「この道路が開通してからは、私たち団結村、特に私たちの丫口寨の人々にとっては、非常に便利になります。産業の面でもそうですし、エコツアーの上でも良く、私たち村民に増収をもたらします。また私たちの村だけに必要な産業だけでは無くて、今後は村での計画から行くと、エコツアーに重点を置き、さらに村民サービスをよく行うことも出来、同時に村民の収入も増加させられるのです」と感極まったように言います。

竹山から会連に至る道路、困鹿山から紮羅山に至る防火道路プロジェクトは、寧洱県の農村航路建設の1つの縮図に過ぎません。寧洱県は2001年に国務院貧困扶助開発指導チームから国家貧困扶助開発重点サポート県に指定され、県内の大部分の地域では谷が深く、地形が複雑で、交通インフラが相対的に遅れていました。

豊かになるためには、まず道を改修する、2014年以降、寧洱県は習近平総書記の貧困扶助政策の重要な論述と習近平総書記の雲南での重要講話の精神を研究して、誠実に業務に取り組み、農村公路を建設することによって、貧困脱出の戦いに打ち勝つことと農村の振興戦略の”先手”を打つこととし、郷村公路と美しく住みよい郷村を両立させた上で、財政の”一事一議”補助などのプロジェクト資金と融資などのチャネルを通じて、”民間が行うことを公が助け、税制の優遇措置、先に建設して後から補助を行う”方式を採用し、”毛細血管”を通りやすくすることで、”末梢神経”を刺激し、農村公路の”晴れの日は通れるが雨の日は通れない”という苦境を徹底的に脱することにしました。

取材によると、2014年以降、寧洱県は20億近い資金を投じ、村の道路の舗装を151本723km、地区内の道路の舗装を588本955km実施しました。地域内の車の通れる道路の総延長は4370.5kmで、道路密度は100㎢あたり119.09kmで、1万人あたりの道路は224.23km、9つの郷鎮と85の村の100%が舗装を完了し、村の地域道路の舗装率も90%に達します。

同時に、寧洱県は市委員会、市政府と緊密に連絡し、”思寧一体化”建設という重大な戦略を決定し、様々な機会を捉え、多くの補助金などを得て、東部、中部、西部の3本の重点連結道路の建設を早めています。現在、東側の”会連-竹山-思茅倚象永慶”の寧洱区間の34.2kmは既に建設が完成し、中部路線は古い213号線の10.6kmを拡幅し、西側は寧洱から徳化大河辺道路に改修して昇格させ、道路の基礎インフラを改善することで、積極的に思寧一体化の建設に取り組んでいます。

 

寧洱県の政府のPR記事のようなものなのですが、急速に普洱茶の著名産地が良い道路で繋がろうとしているようです。
これによって、一部の普洱茶愛好家などからは、産地が良くも悪くも世間ズレしていくのではないか、とか環境破壊が、というような懸念も示されるでしょう。
が、地元に住んでいる人は便利になった方が良いわけですし、観光で出かけるにしても快適な道の方が良いわけで、賛否を論ずるのは難しいものがあります。
とはいえ、交通が変われば環境が激変するのは必至ですから、産地が変化することは避けられないでしょう。

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