第7回の中国茶都安渓国際茶業博覧会(安渓茶博会)が開催され、そこで”21世紀版海のシルクロード”を利用した構想や東南アジアへのプロモーションツアーなどが実施されることが発表されたようです。
闽茶借“海上丝路”再下南洋
福建正在借力21世纪海上丝路核心区建设契机,通过“闽茶海丝行”活动,让历史悠久的闽茶再次走出国门。今日在“中国乌龙茶之乡”福建安溪举行“中国茶都安溪国际茶业博览会”,并于此间正式启动“闽茶海丝行”东南亚站。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201610/00005509.html
福建省は21世紀版海のシルクロード核心区の建設をきっかけとして、”福建茶・海のシルクロードツアー”イベントを通じ、歴史の長い福建茶を再び輸出させていこうとしています。今日、”中国烏龍茶の郷”福建省安渓で開催された、”中国茶都安渓国際茶業博覧会”では、この期間内に”福建茶・海のシルクロードツアー”の東南アジアツアーが正式に動き出します。
「”福建茶・海のシルクロードツアー”は、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの東南アジアの国家を巡り、福建茶の文化を高揚させ、歴史の古い福建茶と福建茶の文化をさらに国外へと進め、世界に香りを漂わせます。」と安渓県県長代理の劉林霜氏は取材に答えました。「福建茶が異国の他の土地で再び輝きを放ち、お茶の愛好家のための優雅なライフスタイルのためになり、私たちの海外にいる同郷の人々にふるさとの気持ちと郷愁をもたらせればと期待しています。」
福建は古代の“海のシルクロード”の重要な起点で、安渓鉄観音、武夷岩茶、坦洋工夫、福鼎白茶、福州茉莉花茶などを含む福建茶は、古くから”海のシルクロード”における最も重要な中国の符号でした。宋や元の時代から、泉州港が発展するにつれ、安渓の茶葉は”海のシルクロード”を通って世界に向かう重要な商品の1つとなり、現在の東南アジア、西アフリカ、北アフリカなどの58の国家と地域に広まりました。1930年代、安渓人が東南アジアに開設した茶号は100軒あまりに達します。
安渓県委員会書記の高向栄氏は、国の”一帯一路”戦略の推進が進むにつれ、安渓と”海のシルクロード”沿線の茶産国との人員の往来、製品の相互の販売、文化交流、活動の連携などがより深く、その広さも日に日に増してきていて、国際市場における”茶の香る道”の構築に力を注いでいます。現在、安渓鉄観音の輸出量は1.6万トンに達し、すでに中国茶における”世界的な名刺”の1つになっています。
今年の5月には、”福建茶・海のシルクロードツアー”はヨーロッパにまで出かけていき、ドイツのベルリン、ポーランドのクラクフ、チェコのプラハなどの3つのヨーロッパの主要な都市に出かけていき、福建茶の専門のプロモーションイベントを実施し、戦略的な提携協議・契約などの経済貿易面における推進イベントを行いました。このときのヨーロッパツアーでは、8社の茶葉会社と顧客によって締結された茶の経済貿易協力は8件で、金額は3.8億元であり、契約意向や協議は5件、金額にして11.2億元になります。福建省農業庁とチェコ投資局はさらに農業提携交流に関する覚書も締結しました。
今回の茶博会は、インド、パキスタン、ベトナムなどの”海のシルクロード”沿線の茶産国や台湾地区の茶に関わる企業なども、買い付けや出展を行っています。
茶産業における”一帯一路”関連の動きでは、万里茶路などを利用した、シルクロード経済ベルトの動きが活発化していますが、福建省を中心に海のシルクロードの活用も動き始めています。中国国内で関わる省が少ないため、あまり大きな動きには見えませんが、昨今の安渓などの前向きな姿勢を見ていると、このルートもお茶のルートとしては見逃せないものになりそうです。