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プーアル茶の価値を決めるのは原料の質

プーアル茶の品質と保存方法についてまとまった記事がありましたので、ご紹介します。

不同原料的普洱茶价格相差悬殊 原料决定价值

随着生活水平的提高,具有多种保健功能的普洱茶越来越受人们的喜爱。据了解,普洱茶因产地在过去的云南普洱府(今普洱市)而得名。与一些茶品以“新”来确定价值不同,有的普洱茶以“陈”来评价价值,即存放时间越久的普洱茶价值越高,其也因此被誉为“可以入口的古董”。

本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/1119/article_175648.html

生活水準の向上につれ、多くの保健機能を持ったプーアル茶がどんどん人気を集めています。プーアル茶は、その産地がかつての雲南普洱府(現在の普洱市)にあったことからその名があるそうです。ほとんどのお茶が”新しさ”によって価値が決まるのと違い、プーアル茶は”古い”ことに寄って価値が評価され、寝かせる時間が長ければ長いほどプーアル茶の価値は高まると言われ、そのようなことから”口に入る骨董”という名もあります。

”製造工程の違いから、プーアル茶は生茶と熟茶の2つのタイプに分けられます”と国家高級茶藝師の華鳳氏は言います。茶葉の原料が発酵の工程を経ておらず、晒青緑茶の品質の特徴を保ったままのものが生茶です。このようなお茶は墨緑色で、茶殻は肥えて厚みがあり柔軟で、香りも清らかで長く続きます。淹れた後は味は濃くて厚みがあって戻りの甘さがあり、水色は緑黄色で透明感があって明るいのです。数年間の保存を経ると、品質が徐々に陳化していき、これを熟茶と言います。本当の意味での熟茶と人工発酵による熟茶は異なっていて、全社は自然の陳化の過程でゆっくりと形成されるのに対し、後者は人工的な方法でスピーディーに形成されます。

異なる原料のプーアル茶の価格は桁外れに違います。華鳳氏の話によると、プーアル茶の原料は人工栽培型と原生態の喬木大樹型の2種に分けられると言います。そのうち、人工栽培型の代表が台地茶で、(訳注:新中国の)建国後に発展してきた、密集して植えられた茶園のお茶で、その特徴は一連なりの茶園になっていて、産量が多いということです。このため、台地茶の価格は一般に低廉になります。原生態喬木大樹型原料の代表は古樹茶で、その樹齢は一般に300年前後で、海抜1100m~1500mの間で成長します。これらの原料は大変稀少であるため、市場価格は相対的に割高になります。

どのようにして古樹茶と台地茶を判別すれば良いのでしょうか?華鳳氏は、茶葉の外観、香気、味、茶殻の4つの観点から判別できると言います。
第一に外観を見ます。古樹茶の葉面は肥えて立派で、革のような質感が明らかで、葉脈がはっきりしており、歯の周りのギザギザが不規則で、歯の裏面の産毛が少ないのです。台地茶は茶葉1つ1つが薄手で、歯の周りの辺は波状になっていて、歯の周りのギザギザにも規則性があり、葉の裏の産毛も多めです。
第二に香気を聞きます。古樹茶の香気は深みがあって、厚みや重みもあり、さらに長く続きます。台地茶の香りは爽やかに香りますが、それも短いのです。
第三に味わいを見ます。古樹茶は口に含むと味に深みと厚みがあり、戻りの甘さが印象的です。台地茶の味は単層で薄く、茶湯の浸透性があまり無いので舌には心地よさを感じます。
第四に茶がらを見ます。古樹茶を淹れた後の葉は開き具合が良く、肥えて大きくて弾力性があり、柔らかくて靱性も強いです。台地茶は淹れた後に開きにくく、質感も薄くて小さく、脆くて硬い感じがします。

価値を落とさないようにするために、多くの人が購入したプーアル茶をすぐに飲むことはせずに、密閉したタンスの中に入れて保管をしてしまいます。華鳳氏によると、このような保存方法は採るべきでは無く、”プーアル茶の保存で一番の条件は空気の流れを確保することです”と言います。プーアル茶は”呼吸”が必要で、空気の流れがあることは茶葉の中に含まれる微生物の繁殖に好影響を与え、味わいの転化を促します。しかし、これはプーアル茶をベランダの上で保存することを勧めているのではありません。そのようにしてしまうと茶葉の香気と味わいは風によって吹き飛ばされてしまい、味わいは薄くて味気ないものになってしまいます。このほか、キッチンや食品棚の中に保存するのもいけません。なぜなら茶葉には吸着性があり、長期間そのような場所に保存してしまうと茶葉の味が変わってしまい、味わいに影響を与えます。最も良い保存場所は、単独でかつ陽の当たらない涼しい場所です。

プーアル茶の保存にはさらに温度と湿度の面でも必要なことがあります。華鳳氏によると、プーアル茶を長く保存するのに適した温度は20~30℃で、温度が高すぎると茶葉の発酵が加速しすぎてしまい、変質してしまいます。
プーアル茶の保存に適した湿度は75%を超えないことが良いでしょう。一年のうちで、夏は特に部屋の湿度に注意する必要があります。あまりに湿気が多すぎるとプーアル茶の転化のスピードが速くなりすぎ、ひどい時にはカビが発生してしまいます。冬は部屋が乾燥しすぎないように注意しなければなりません。乾燥しすぎると、プーアル茶の陳化の速度が遅くなってしまいます。
このようにプーアル茶を保存する部屋は温度が一定であることが最も重要です。部屋の湿度が高すぎたり低すぎたりしたら、人為的にコントロールするべきです。たとえば、湿度が多い環境では風通しを良くするようにし、乾燥した環境で保存する場合は加湿器を置くべきです。

 

プーアル茶の品質と保存方法について、比較的よくまとまっている記事ではないかと思います。

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