安渓で鉄観音茶を使ったお酒が開発され、その製法が特許になったそうです。
铁观音茶酒获国家发明专利
乍一看是普通白酒,打开瓶盖,略带酒味的茶香便慢慢溢了出来。初品一口,只觉绵、醇,散发着丝丝铁观音香韵,过后便有回甘。日前,由安溪县爱茶人士李伟铭研发的铁观音茶酒,荣获国家发明专利证书,不少品酒爱好者在品尝后啧啧称奇。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/a/201505/00001168.html
一見したところでは普通の白酒のようですが、蓋を開けると、少しお酒の香りを帯びた茶の香りがゆっくりと上がってきます。一口飲んでみると、柔らかで厚みのある鉄観音の香りが香ってきて、飲んだあとには甘さも戻ってきます。先日、安渓県のお茶愛好家である李偉銘氏が開発した鉄観音茶酒が、国家特許証書を獲得し、多くの酒の愛好家たちは味わった後、口々に珍しさを讃えています。
「一般の白酒と違い、私たちの茶酒は品質の良い安渓鉄観音の茶葉を主な原料に発酵させて作っており、むせることもなく、飲み終わった後に茶の香りが残ります」と李偉銘氏は言います。現在、市場にある茶酒は主に2通りで、1つはアルコールと茶葉の抽出物を混ぜて作ったもので、もう1つは”茶酒”と呼ばれますが、発酵の過程で普通は米や小麦、高粱(訳注:モロコシ)などを添加します。「純粋に茶葉から酒を醸造するのは大変少なく、現在、我が国でもこのような会社は2,3社があるだけです」。
文献を当たってみると、宋代の文豪、蘇軾は茶酒に対して定義を行っていました。「茶酒は茶を採取し、自然に発酵蒸留させたもので、その色は無色で、茶の香りが溢れる」。この定義は僅か20文字ですが、当時の技術の条件では、全く麹や穀物を使わずに酒を醸造する方法は、全くの夢物語であると思われていました。
鉄観音茶酒を開発するため、李偉銘氏は昼間は酒屋で様々な酒を販売して生計を立て、夜は自ら作った実験室に籠もって、開発、研究、試行錯誤を続けました。2004年から10年あまりの苦心の末、無数の実験を繰り返し、鉄観音茶酒の技術は国家知識産業権局の認可を得て、製品は遂に消費者の目に触れることになりました。
李偉銘氏によると、この茶酒を作り上げるには3つの段階を経なければならない、といいます。まず、細胞壁を壊して香りを高める工程で、鉄観音の茶葉を特殊な容器に入れて、適切な温度にし、水解酵素の作用によって、発酵をさせ、茶葉の細胞壁を破壊あるいは溶解させ、細胞内の細胞質、細胞核、液胞に含まれる芳香物質、茶ポリフェノールなどの様々な有機物を徹底的に取り出します。
次に、茶に含まれるタンパク質、アルカロイド、糖、ビタミン、アミノ酸、有機酸などの有機化合物を酵素の水解、発酵、催化過程を経て、炭水化合物に添加させ、酵母による発酵を行う下地づくりをします。
最後に麹の代わりに培養した高効率の酵母菌を使います。これは単細胞の無性繁殖させた菌株の1種で、培養された酵母菌が介入することで茶の転化された炭水化合物の中で発酵し、科学的に合理的な発酵の過程を得て、最終的に鉄観音茶酒が醸造されます。
全ての工程は簡単なように見えますが、その実、1つ1つの技術を開発するためには、長期間にわたる実験が必要で、李偉銘氏は十年にわたって、これを磨き上げ、大量の心血を注ぎ、ようやく念願叶って”美酒中の美酒”を作り上げました。李偉銘氏は、茶酒は天然の健康によいお酒で、茶ポリフェノールの他、亜鉛やセレンなどの微量元素にも富んでおり、製品は国家酒類及び飲料品質技術監督検査センターの検査も受けており、国家標準を完全にクリアしていると言います。
「最初の茶酒ができた後、多くの業者から注目を集めました」現在、李偉銘氏は安渓益酩茶酒醸造有限公司の設立を準備中で、36度、45度、52度の様々な鉄観音茶酒を開発し、登録商標申請を進めていて、製品はまもなく発売できるとのことです。
業界関係者によると、鉄観音の故郷で茶酒が開発されたというのは大変意義のあることだと言います。鉄観音の評判は遠くにまで及んでおり、市場での販売だけでなく、ブランドの影響力においても様々なお茶の中でも上位にあり、鉄観音茶酒は安渓鉄観音の幅広い市場で販売することができるので、いち早く知名度を高めることができ、急速にブランド価値を高めることでしょう。このほか、茶資源を多元的に開発することもできるので、鉄観音製品の種類を増やすことになし、市場競争力を高めることができ、安渓の茶業の発展をさらに盤石なものにできるでしょう。
お茶にも糖類は含まれているので、理論上アルコールを醸造することはできると思いますが、本当に何も添加せずにアルコールにしているのかは、ちょっとよく分かりません。入手できたら、一度飲んでみたいものです。