中国の茶産地では、お茶と絡めて観光客も引っ張ってこようという動きが活発化していますが、避暑を兼ねた短期間の旅行を今年は打ち出していくようです。
短期茶旅行主打大众市场 让茶香浸润整个酷夏
盛夏将至,往年这个时候,不少人都会寻找莫干山、天目山的农家,作为消暑地;而在今年,用茶旅慢行来消暑,倒成了很多人的新选择。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0710/article_171776.html
まもなく夏の盛りになりますが、例年この時期になると多くの人々が莫干山、天目山などの農家を訪ねて、避暑地にしています。そして今年は、ゆっくりしたお茶の旅を避暑にすることが、多くの人々の新しい選択になりました。
<3日間の短期旅行をメインに大衆の市場へ>
お茶旅行は少数のグループの中で流行っていて、たとえば雲南西双版納のプーアル茶、スリランカのハイグロウンティーなどがありますが、これらの茶産地を訪ねるためには、ややもすると5日は必要で、もしくはもっと長くかかることもあります。しかし、今年流行のお茶旅行は基本的には3日前後で、大衆向けに売り出されるものです。
湖畔居の2級茶芸師の朱献軍さんは、丁度友人たちと一緒に福建省の福鼎に行って帰ってきたところです。福鼎白茶の最も古い起源は福鼎の太姥山にあります。朱献軍さんの話によると、「かつては福鼎の太姥山に行くのは専門の人たちが多くて、あそこには品質の良い茶工場がありましたが、その茶葉の多くはヨーロッパに輸出されていました。しかし、今年は太姥山には多くの個人旅行客がいて、彼らはお茶を飲んで、買っていました。1つの風潮として盛んになっているようです」
今までも旅行者が雲南などの地方のお茶旅行を売り出していましたが、対象者が少なく、期間も長かったため、お客さんへの受けは今ひとつで、一般的には個人旅行として解決していました。そして、今年の短期のお茶旅行も個人旅行路線です。
杭州から福建省福鼎までは直通の列車が走っており、普通は4時間前後です。朱献軍さんによれば、「一般には3日前後で行って帰ってくることができ、太姥山のあたりには砂浜もあって、山と海と茶産業などのレジャーというコンセプトがあるのです。そのため、私は今回茶を探しに行く日程を友人たちに見せたところ、周りの友達も皆お茶を探す旅に納得してくれたのです。」
<お茶の値上がり幅が、お茶旅行の目的地の人気度を決める>
ここ数年、資本市場は茶葉の価格を引き上げる上で決定的な作用をもたらしており、ある業界の専門家は、「マイナーに見えるお茶旅行において、その目的地の人気の度合いは、そのお茶の値上がり幅と直接的な関係がある」と分析しています。
たとえばプーアル茶などは、今年30~100%の値上がり幅があります。そして雲南西双版納茶文化博覧園や布朗郷南糯山の千年古茶樹は、お茶を訪ねる旅行団の必ず行く目的地です。旅行客は現代の茶園を見ることができ、製茶技術を理解して、あるいは千年古茶樹の下で、千年前の茶樹を如何にして”馴化”し育ててきたか、という話に耳を傾けます。
そして白茶の価格も、ここ数年で何段階か上がっていて、そのため太姥山も多くの人々の茶の旅の人気スポットになっています。朱献軍さんの話によると、「白茶は1年で茶、3年で薬、7年で宝という美称があり、ここ数年でより多くの人々が白茶を好むようになってきており、毎年白茶の価格は20~30%の値上がりを見せています。私たちも、今回、小さなパッケージの2013年の一級寿眉白茶80gで40元を特別に入荷しましたが、テストマーケティングの反応は、思っていた以上に悪くないものでした」
当然、多くの旅行業界の専門家もこのように話をしています。産地のお茶の価格差だけでは、より多くの避暑を目的とした個人旅行愛好家を呼び寄せるのには足りません。各地の茶文化のポイントを探すとともに、豊富な茶産業がそろうことが、お客さんを呼び寄せる鍵になるでしょう。
値上がりの著しいお茶の産地ほど人気というのは、なんとなく中国らしいとも感じますが、やはり人気や注目を集めているお茶ならば、産地を見てみたいと思うのはよく分かる気がします。
ただ、お茶マニアならいざ知らず、一般のライトな観光客を取り込んでいこうとすると、お茶以外の観光資源もどう見つけていくかというのが、成功の鍵になるようです。