労働集約的な茶業の典型とも言える茶摘み作業ですが、これに依存せざるをえない中国茶はコストアップの影響をもろに受けます。
浙江省のある産地の様子をご紹介します。
采茶工短缺如何破解这一难题
正值春茶采摘旺季,“中国有机茶之乡”浙江武义县缺口1万多名采茶工。当地茶农开价每日工资110元,并且满足包吃包接送要求,还是很难招到采茶工。“采茶工荒”并非武义个例。浙江的东阳、建德、淳安、新昌、云和等重点产茶县均不同程度出现“采茶工荒”现象。望着满山遍野等待采摘的翠绿嫩芽,茶农心急如焚。(新华社杭州4月16日专电)
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0418/article_169384.html
今はまさに春茶の茶摘み最盛期ですが、”中国有機茶の里”の浙江省武義県では、1万人あまりの茶摘み人が不足しています。地元の茶農家は1日当たりの賃金を110元にし、さらに食事と送迎も付けていますが、それでも茶摘み人を集めるのが大変困難です。
「茶摘み人不足」は武義県だけではありません。浙江省の東陽、建徳、淳安、新昌、雲和などの茶業の盛んな県では、程度の差はあれどこも「茶摘み人不足」の現象が生じています。
茶摘みされることを待ち望む若緑の新芽があちこちにあるのを前にして、茶農家たちの焦りが高まっています。
茶摘み人不足はもはやニュースでも何でもありません。ここ数年、農村の労働力移動のスピードは速く、農村の労働力は明らかに減少しており、これによって茶摘み人の不足が目立つようになりました。
ある茶農家は年が明ける前から茶摘み人の予約に動いていましたが、それでも茶摘み人を見つけることは大変難しいのです。茶摘みは他の業界と違い、仕事の期間が短く、前後1ヶ月あまりほどしかありません。しかし、茶摘みをタイムリーに行うことができないと、茶農家に与える損失は巨大なものとなります。
加えて、茶摘み作業の労働強度は大変高く、多くの地元の人たちの生活条件は良くなっていることから、誰もこのような仕事を甘んじて受けることをよしとしません。また、よその土地の農民労働者も”安定的な”仕事を放棄してまで、臨時的な労働に就くことをよしとしません。このようなことから、茶摘み人の不足は1つの必然なのです。
どのようにしてこの難問を解決するのでしょうか?限られた農家による”単独の闘い”では不十分で、このようなときには”政府の手”の一押しが必要です。確かに、茶摘み人の不足については、客観的な原因が少なくありません。しかし、客観的に見て困難なことであっても、主観的に見ればできるだけ補うことは可能です。
たとえば、政府の宣伝組織、パイプ役を通じて、地元と茶摘み人供給地との間で、安定した情報のやり取りと労働者手配の協調体制を作り、毎年この時期には”茶摘み遊撃隊”を”規律ある組織”に変えるのです。
この点については、新疆での綿花摘み取り人の不足に対応した措置が参考になるかもしれません。新疆の綿花の摘み取り作業を順調に行うために、新疆では関連部門が宣伝に力を入れました。そして、労働力を多く輸出する省との間で強い連絡関係を構築し、統一組織が花摘み人を導入することにするとともに、季節労働者を長く雇う制度を作りました。また運輸部門と連携して、専用列車の数を増やしました。そして仲介組織とエージェントの効果を発揮させるよう、仲介組織とエージェントが集めてきた花摘み人の数に応じて奨励手当などを行いました。
私たちはどうして”模倣主義”を選ばずに、茶摘み人の不足という重要な問題を解決しないのでしょうか?
当然、一部の人々には”前衛”的な動きもあり、それは”機械で人を置き換える”ものです。確かに、機械化の道は大勢の赴くところではありますが、しかし現在に関していえば”水が遠くにありすぎて、近くを潤すことができない”と言えます。
なぜならば、茶産地の多くは山がちで、地形が平坦で無く、大面積での機械化ができるかどうかは、さらに論証を待たねばならないからです。茶農家たちは常々言うように、”茶摘みは待ってくれない”のです。
茶摘み人の不足という問題を解決することは多くの茶農家たちの利益となり、同様に待ってはくれません。この”季節性の症状”を解決し、茶農家たちの利益を維持するためには、地方政府の知恵が試されています。
結局、個々の農家が自力で募集活動を行っているので、これを新疆の綿花の茶摘み人確保と同様に、政府主導で労働力の多い省と連携して、一括募集をしてはどうか、という提案をしているようです。一理ありますが、足並みを揃えてできるかどうか、でしょうね。