寒波の影響で日本各地では大雪となった週末でしたが、中国の茶産地でも雪が降ったようです。
(写真は杭州日報よりhttp://zt-hzrb.hangzhou.com.cn/system/2014/02/10/012665191.shtml)
龙井茶树此时为越冬芽 遇雪不打紧
昨天龙井村的茶农们都在微博、微信上晒出茶园雪景,“马年瑞雪,翩翩而至。”茶农们很是欣喜。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0210/article_166528.html
昨日、龍井村の茶農家たちは微博(中国版Twitter)やマイクロメール上で、茶畑の雪景色を掲載し、”馬年の瑞雪が、飛び跳ねるように舞っています”と茶農家たちはとても喜んでいました。
まだ記憶に新しい立春の日は、杭州の気温は記録を破る25度にまで達しました。しかし、1週間もしないうちに気温は急降下し、突然の雪となりました。この龍井茶樹は、このような”寒暖の差”に耐えられるのでしょうか?多くのお茶を愛するネット上の友人たちは、「つい最近、茶樹にはもう芽吹きがあったようだったのですが、この新芽は夭逝していないでしょうか」と心配しています。
杭州龍井村管理委員会の成老師は現場に急行し、つぶさに観察をして「それは茶樹の越冬した芽で、春茶の新芽ではありません」と言います。越冬した芽には物質があまりにも豊富に含まれ過ぎているので、これを淹れると苦くて渋く、一般には龍井茶としては作られず、時間が来ると自然に抜け落ちてしまうものです。
「このために、今回の大雪はまったく問題になりません。新茶の新芽はまだ出ておらず、茶樹は冬眠期にあるので、凍傷にも遭いません」と杭州市農業科学院茶葉研究所の所長・余継匡氏は、言います。一度雪が降ると、越冬していた病虫害による被害も少なくなり、来年の茶葉の成長という観点からいうと、良いことなのです。病虫害が少なければ、茶葉の品質に対してはメリットがあります。病虫害がどれだけ減っているのかは、状況を見ないと何とも言えませんが、雪が積もるようであればなお良くて、雪が溶けて水になってしまうと、効果は少し劣ります。
一般的に言えば、本当の春芽は3月中旬~上旬の時期まで待たねばなりません。昨日、成老師が記録を見返してみると、”2012年の冬は気候もずっと暖かい日が続いて、龍井茶樹の越冬芽も早々と芽吹き始めました。しかし、暖かい日が多いだけでは、春芽はすぐには現れてきません”。資料の記載によれば、西湖龍井茶の本当の春茶が最も早く摘まれた日は3月10日だそうです。
茶農家が最も恐れるのは、2月末から3月初めにかけての時期に、春の嵐(寒の戻り)があることです。気温が長時間、零下5度以下になると、ある程度の茶園の茶樹は凍害を受けてしまい、新しく出てきた新芽が一度凍り付いてしまうと、産量に影響するだけで無く、品質にも影響を及ぼします。
この時期の雪は、病虫害の駆除にも役立つので、かえって好ましい雪だと見られているようです。
本当の瑞雪となれば良いですね。