香港のオークションで、方守龍氏の作った白茶の磚茶が高値で落札されたそうです。
その買い手を取材したところ、実はその磚茶には深いストーリーがあったのだとか。
2.5公斤方守龙白茶在香港拍出7万天价
近日,由方守龙制作的一块2.5公斤的白茶茶砖在香港拍出7万港元,引起现场骚动和一片惊叹。该场拍卖会是在香港铜锣湾柏宁酒店27楼宴会大厅,由资深艺人张国强和卢敏仪主持的慈善拍卖晚会。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2013/1126/article_164182.html
最近、方守龍氏が作った2.5kgの白茶の磚茶が、香港のオークションで7万香港ドル(約93万円)で落札され、現場で大きな騒ぎと驚きを呼びました。このオークションは、香港の銅鑼湾柏寧酒店の27階宴会大ホールで、張国強と盧敏計が実施した慈善オークションでした。
調べてみると、この磚茶の長さは20cm、厚みは5cmほどの正方形の白茶磚で、産地は有名な白茶の里である福建省福鼎で、製茶名人の方守龍氏によるものです。方守龍大師は茶芸に半世紀近く深く関わっており、白茶の権威としても知られ、敬虔な仏教徒でもあります。この磚茶に価格が付くことは普通では無いので、7万香港ドルのような値段がつくのも理解できなくはありません。
オークション会終了後、つてをたどって落札者と連絡を取ることができ、これでようやくこのお茶の背後にあるストーリーを知ることができました。
もともと十数年前、方守龍大師は、自ら白茶産業の商業的な大渦の中で爆発的な発展を経験しました。しかし、このとき多くの人々が暴利をむさぼるために、各種の化学肥料や農薬、機械による速成法などを白茶の製造技術に導入し、白茶の古くからの素朴手純粋な本質をねじ曲げてしまいました。
このような状況を見て、方守龍大師は大変心を痛め、白茶の純粋な本質を守るよう、ついには自ら白茶の山深くに身を置くことを決意しました。人里離れた密林の中で小さな茶畑を作り、茶畑の近くに山荘を建て、仏堂を設置し、純粋な白茶を作ることに願をかけました。
ほんの数年前、青海の普祥・仁波切氏は福建省、浙江省などの沿海地方を旅行した折、途中で白茶山に寄り、方守龍大師と初対面で意気投合し、数ヶ月間、旧知のように一緒に住みました。毎日、方守龍氏とお茶を飲みながら話をする中で、流派の教えなども伝えられ、仁波切氏からの深い尊敬を受けました。
昨年、仁波切氏の弟子の黄晨陽居士が全国を回って貢品を集めている最中に、ある人に紹介されて白茶の山を訪れ、方守龍大師と仁波切氏の功徳の高いことなどを話し合い、また知遇を得ました。2人は方守龍大師の持つ最高級の白茶を緊圧して磚茶にし、六文字の真言を彫って、仁波切氏の椅子の下に供える貢品とすることを計画しました。
今回の柏寧酒店のオークションの磚茶は、まさにこの貢品の1つなのです。今回の香港のオークション会の善行を支持するため、仁波切氏が特に意を汲み取って、この磚茶を提供し、親筆で扎西得勒の4文字を書きました。
落札者の曽女史は、今年9月に初めて大陸に旅行をし、太姥山に行きました。白茶山は国家級名勝区である太姥山風景区の中にあり、偶然の縁から方守龍大師と出会うことができ、彼の茶畑を訪れて、大変純度の高い白茶を見ることができただけで無く、方守龍大師の白茶の純粋さを守る心に深く感銘を受けました。彼女はこのような深い縁を知り抜いていたのです。
落札者の曽女史は、興奮して記者にこう語りました。この磚茶の価値は7万元よりも遙かに高いです。今夜のオークション会は参加人数も多かったですが、白茶山に行き、この磚茶の来歴を把握しているのは、おそらく彼女だけだったでしょう。今回のオークションに参加していたのは香港の人だけで無く大陸の人も多くいましたが、彼女は何としてもこの磚茶を手に入れたかったので、7万元などは取りに足りません。
1つの白茶の磚茶が100万円近くするというと、バブルっぽく感じますが、その裏にあるストーリーを聞くと、その値段以上の価値があるようにも感じますね。