中国茶ファンのためのデータベース&ニュース

  1. 産地情報
  2. 18 view

景明白茶の茶摘みが本格化

浙江省麗水市の景寧シェ族自治県といえば、金奨恵明の名でも知られる恵明茶が有名なのですが、最近は恵明白茶というお茶も人気のようです。

 

「朝6時頃から、ずっと夕方の5時頃まで。一日で摘むことができるのは6,7斤の白茶です」。先日、景寧シェ族自治県澄照郷金坵村の坑頭茶園基地では、山は見渡す限り茶樹で一面の緑色で、柔らかい芽が枝の先に真っ直ぐに立っています。
茶農家の孫暁麗さんは、体に小さな竹かごを付けて、お茶の畝の間で指を踊らせるようにして、今年最初の恵明白茶の摘み取りに追われていました。

気温が暖かくなるにつれ、景寧恵明白茶は正式に茶摘みシーズンに入り、各地の茶園の茶農家たちはこの機を逃すまいと新茶を摘みとっていて、茶園は賑わいをみせています。

景白シリーズの白化茶(恵明白茶)は景寧の地元で育成され認定され普及している優良茶樹品種で、製品は普通の緑茶に比べてアミノ酸の含有量が高く、茶ポリフェノールが少なく、香味が独特で、味わいには旨みと爽やかさがあり、茶業界の専門家と多くの消費者に好評を得ています。

「恵明白茶は販売価格が高く、経済効益が突出していて、畝あたりの産出額は12000元から15000元に達します。今年の初摘みの生葉の価格は1斤あたり大体110元~150元で、産量は1050トンと見込まれており、量も価格も昨年より上昇していて、恵明茶の主力商品であり農民の増収のための新たな目玉になっています」と景寧県農業農村局茶産業発展センター副主任の潘明倹さんは言います。

取材によると、現在、景寧県の白茶の栽培面積は約2.1万畝とのことです。
今年は寒波の影響を受け、白茶の茶摘みは1週間ほど遅れ、茶摘み期は5月末頃までになりそうです。

”前線”では茶摘みに追われ、”後方”である茶葉の加工も一分一秒を争います。
景寧六江源茶業有限公司の無塵デジタル化生産ルームでは、一本の輸入された全自動デジタル化加工生産ラインが整然と稼働しており、摘み取られたばかりの生葉を鮮葉萎凋して自動的にラインに流すようになっていて、攤青、殺青、回潮、揉捻、烘乾、提香などの工程を経ていき、わずか7時間で、恵明茶の製品茶が工場から出荷できます。

景寧六江源茶業有限公司の副総経理である李雲燕さんによると、「工場内の機械設備は全てデジタル化生産ラインのコントロールルームで操作することができ、家からもスマートフォンのアプリを使って操作のコントロールができ、タイムリーに工場内の空気の温度と湿度をコントロール出来ます。このほか、異なる生産工程のデータもリアルタイムで更新ができ、各生産ラインの製造工程もまた監視カメラで高精細にモニタリングができます」とのことです。

茶産業の生産効率を高めるために、近年、景寧県は積極的に茶葉企業の加工工場の改造を促していて、茶産業の高度化を推進して、景寧の茶葉生産、加工をより専業化、規模化から自動化、デジタル化の方向に急速に発展させることを実現しています。

 

恵明白茶は、安吉白茶の白葉一号品種の導入ではなく、地元の品種を改良した品種のようです。
各産地では伝統銘柄だけではなく、新銘柄の開発も着々と進んでいるようです。

産地情報の最近記事

  1. 潮州市鳳凰鎮の600年古茶樹、大庵”宋種”の茶摘み

  2. 金駿眉の新茶、4月20日より発売開始

  3. 安渓鉄観音の春茶の茶摘み始まる

  4. 福鼎白茶、EUの農薬基準に適合

  5. 普洱市瀾滄ラフ族自治県、邦崴千年古茶王の茶摘み

関連記事

PAGE TOP