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『雲南大葉種白茶』団体標準が公布される

近年、生産量が増えてきている月光白などの雲南省産の白茶について、雲南省茶葉流通協会が団体標準を公布したそうです。

 

雲南省茶葉流通協会(以下、協会と略す)は2021年8月10日に、正式に公文書を発表し『雲南大葉種白茶』団体標準の制定作業を開始し、雲南茶葉評価検測溯源センター(以下、センターと略す)にこのプロジェクトを委託しました。
センターは任務を請け負った後、標準起草のための専門家チームを立ち上げ、様々な作業を行い、2ヶ月あまりの時間を掛けて、協会の指導のもと、多くの科学研究機関のサポートを受け、専門家チームが科学的に厳格な管理を行い、多くの会員に積極的に参加してもらうことで、センターは省内の100あまりの茶葉サンプルを収集し、標準の文章を起草し、専門家の審査を受け、多くの方面の意見を収集し、何度も議論と修正を行って標準を完璧なものとする作業を行いました。これらが標準が正式に公布される前の確実な理論の基礎となっています。

2021年10月25日、センターは『雲南大葉種白茶』と『雲南大葉種白茶質量保存トレーサビリティー技術規範』の2つの団体標準専門家審査会を開催し、この回において1つ1つの項目の厳格な審査を行った後、専門家チームは2つの標準の審査を通過させることで一致しました。標準の公布に関する作業を終えた後、協会は標準公布の通知を発表し、『雲南大葉種白茶』と『雲南大葉種白茶質量保存トレーサビリティー技術規範』の2つの団体標準を”全国団体標準情報プラットフォーム”にアップロードし、これによって正式公布となりました。

標準は1つの産業の成長を助け推進することができ、標準はブランドを決定し、標準は品質を決定し、標準は方向を決定します。国は社会団体が団体標準を制定することで、空白点を補充し、関連部門が市場の不足を補うのを助けることを奨励しています。雲南省茶葉流通協会が、今回『雲南大葉種白茶』団体標準を無事に制定し公布できたことは、多くの茶葉会社にとっての福音となります。標準で公布された統一した雲南白茶の定義、範囲、タイプ、製造技術、官能審査用語、検査指標などは雲南大葉種白茶の特徴と関連特性をよく表現しており、雲南の茶葉会社に対して雲南白茶の製造技術指導をするため、あるいは雲南の茶葉会社が市場での法律リスクの問題を解決するため、政府に関連する技術のサポートをの標準として、雲南の産業を成長させることを推進する作用が期待できるでしょう。

 

今まで分類がハッキリしていなかった雲南省の白茶の基準ができたようです。
内容を見てみると、雲南大葉種を用いて、萎凋、乾燥の工程で作ること(緊圧型も定義)という製法の基本部分の他、お茶の種類として、雲白毫(単芽および一芽一葉。福建の白毫銀針に相当)、月光白(一芽一葉あるいは一芽二葉に少量の一芽三葉を許容。生葉の規格で一級と二級に分類。福建の白牡丹に相当)、雲寿(一芽二葉、一芽三葉および同等の嫰度の葉を使用。福建の貢眉、寿眉に相当)の3種類と緊圧茶を定義しています。

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