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チベット自治区、低フッ素茶のプロモーションを実施

チベット自治区で、政府による低フッ素茶のプロモーション活動が行われているようです。

 

健康な低フッ素茶が22日、ラサからチベットのラサを除くその他6市に向けて出発しました。当日、チベット健康茶プロモーション試験拠点の配送出発式がラサで開催されました。

チベット自治区商務庁の市場運営と消費促進所の担当責任者である楊占輝氏は、今回の試験拠点はチベットの7市をカバーし、農牧民、農牧地域の学校の寄宿生、都市と農村の生活保護世帯、集中供養孤児、特別貧困世帯などの層に対し、少なくとも120あまりの郷鎮と13カ所の中小学校に対して、全部で18.5万kgの低フッ素茶を提供し、そのうちの5万kgは政府からの補助を付けて農牧民に低廉な価格で販売します。

チベットで何故健康的な茶を広くプロモーションする必要があるのでしょうか?地元の民衆は昔から茶を飲む習慣があり、とりわけ茶葉から作るバター茶は、チベット族の人々の伝統的な飲食の中で重要な飲み物であり、一日3食とバター茶は大多数の一般的な人々の飲食習慣になっています。

チベット自治区衛生健康委員会の調査によると、2006年、チベットは全地域のフッ素中毒の基礎データの収集作業を完了し、74の県区において茶を飲むことによるフッ素中毒の地域があることを確定しました。チベットは、長年にわたり、茶を飲むことによるフッ素中毒の監視作業をおこなっていて、2019年にも、自治区内の全地域において、病気の状況の現状調査を行いました。同年、自治区の全74県区の辺銷茶(辺境の少数民族地域に専ら販売されr緊圧茶、方包茶を指す)を飲む習慣のある村に対して、現地調査を行いました。

研究によると、長期間にわたり過剰な量のフッ素を摂取すると、歯、骨格と全身の代謝に不可逆的な損害を与えることが分かっています。

このほか、2019年、中国国家民族事務委員会などの7つの部委員会が発出した、『低フッ素辺銷茶のさらなる普及に関する通知』では、民衆に対して健康的な飲茶の認知を高めることが示されています。

チベットの人々は、毎年どのくらいの茶葉を消費するのでしょうか?今回の試験拠点の健康的な茶を供給しているチベット朗賽経貿有限公司による数字値を参照すると、この会社は1999年の設立から現在に至るまで、チベットでは毎年の辺銷茶の販売量は3000トン以上でした。
チベット自治区市場監督管理局の統計調査によれば、2019年7月までに、チベットで辺銷茶を扱う販売業者は727社あります。

チベット当局は、今年の年末までに、自治区内全域の健康的な茶の生産供給は顕著に増加しており、民衆の”健康的な飲茶”という消費概念が徐々に育成され、形成されているとしています。2021年末には、健康的な茶の流通販売網を自治区全体の90%以上の郷鎮に広げる計画です。2023年末までには、自治区全域で健康茶の生産と供給が充足する見込みです。

チベット当局の統計によると、自治区内の辺銷茶市場シェアの95%は中国本土からのものです。そのため、チベットでは地元での茶葉の栽培を広げることも計画しています。

 

茶のフッ素化合物は、老葉になるほど量が多くなり、品質の低いお茶などでは、フッ素分が過剰に含まれており、それを長期間にわたって摂取し続けることにより、フッ素症と呼ばれる病気を発病することがあります。
かつて辺銷茶は国営企業によって生産が独占されていたので、コントロールが利きやすかったのですが、最近は辺銷茶も生産と取引が自由化されています。
なかには低価格ながらも質の低いお茶の流入が始まっていることもあり、このような対策がここに来てとられているようです。
このような記事が出ると、黒茶の安全性は大丈夫か?という話になりがちですが、そもそも日本の水にはフッ素含有量が低いうえ、色々なお茶や飲料を取っ替え引っ替えに飲むスタイルが一般的なので、濃く煮出した辺銷茶だけを毎日何遍も飲む生活を繰り返している人々とは摂取量が根本的に違うので、心配は少ないと思います。

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