農村の人手不足と茶摘み人の不足などから、中国でも機械摘みを検討している産地が増えているようです。
岳西翠蘭などの名茶がある、安徽省安慶市の岳西県では、模範茶園で夏秋茶の機械摘みの見学会が開かれ、茶農家の代表たちに好評だったようです。
岳西县冶溪镇琥珀村高标准茶园夏秋茶用机采
8月19日,在岳西县冶溪镇琥珀村高标准茶园,全县茶农代表观摩夏秋茶机采现场,3台采茶机循环作业,大大提高了采茶效率,茶农们表示值得借鉴和推广。
本篇文章来源于第一茶叶网 原文链接:http://news.t0001.com/2014/0822/article_173181.html
8月19日、岳西県冶渓鎮琥珀村の高標準茶園では、県内全域の茶農家の代表が夏秋茶の機械摘みの現場を見学しました。3台の茶摘み機械が循環して作業をし、茶摘みの効率を大いに高めており、茶農家たちはこれを参考にして広めたいと話しています。
冶渓鎮は”大別山の中の小さな江南”との呼び名があり、茶は地元農民の収入拡大における支柱的な産業です。ここ数年、茶園の効率を高めるために、鎮内全域で夏秋茶の開発に取り組んでおり、昨年の夏茶の収入は1000万元の大台を突破しました。
人件費コストを節約し、農民の収入を増やすため、この鎮では積極的に夏秋茶の機械摘み技術を広めました。
現在、茶園で機械化した茶摘みを行っている劉和芳氏の話によると、彼の家の23畝の無性繁殖品種による高標準茶園は2006年に作られ、彼と奥さんの2人で管理されています。2008年から機械摘みを採用しはじめ、毎年5回の茶摘みを行い、純収入は8、9万元前後です。今年は丁度4回目の茶摘みをしており、既に機械摘みをした生葉は4000kgあまりになります。
取材によると、この鎮では夏秋茶の茶園は8600畝あり、摘採可能な茶園面積は5200畝で、現在、夏秋茶の機械摘みを行っている茶園は3030畝に達します。
夏秋茶の機械摘み技術を採用することで、1畝当たりの茶農家の収入は1500~2000元増やすことができ、同時に茶摘み人の深刻な不足の問題を解消でき、茶の資源の深刻な浪費も減らすことができます。
人件費の高騰もあり、中国でも機械摘みの方が経済効率としては良い、という状態になってきているようです。
名優茶を作るには機械摘みでは難しいのですが、今後、基準が変わったりして、一気に機械摘みに切り替わることもあるかもしれません。